カシオのデジタルカメラ EX-TR150 は、発売開始が2012年4月20日でした。

でも、それ以前の4月13日付けで、「デジタルカメラ『EX-TR150』販売終了のお知らせとお詫び」が発表されました。理由は、「4月5日に発売をご案内してから、多くのお客様よりご予約をいただき計画生産台数を上回る見込みとなりました」とのこと。つまり、予約で完売したため、それ以外の販売はなくなった、ということのようです。

では、いったいどうして、多くの予約があったのでしょう?

調べてみると、前モデルの「EX-TR100」について書かれた、この記事をみつけました。

  カシオの不人気デジカメが台湾や中国で大ブレイクした理由

それによると、「EX-TR100」は、「国内での売れ行きは低調だったが、中国などのアジア圏では社会現象になるほどのブームを巻き起こした」そうです。

EX-TR100は、カメラ部分と液晶モニターの部分が回転する仕組みになっているため、液晶モニターを見ながらの自分撮りが容易にできます。また、「アジア圏の人々は自分の顔を積極的に公開することを好む」ため、「自分の顔をきれいに撮りたい」という人たちに、EX-TR100は注目されたようです。

そして、その結果、国内でも人気となったEX-TR100は、一時5万円近くまで販売価格が上昇しました。

そうした中で、新モデル「EX-TR150」は、多くの人々の注目を集め、「予約で完売」ということになったようです。

少し話はかわりますが、デジタルカメラにはトレンドがあります。流行と言い換えてもいいかもしれません。最近のトレンドは、動画撮影と通信機能の強化、そして高感度撮影に強いということでしょうか。

今回の「EX-TR150」の完売によって、もしかすると「自分撮り」が容易にできる「液晶モニターが回転可能」なスイバル機構を備えたデジタルカメラがトレンドになるのかもしれませんね。

ただし、スイバル機はずっと以前からありますし、デジタル一眼&デジタル一眼レフでもバリアングル液晶を搭載したモデルはあります。

でも、EX-TR100およびEX-TR150にはもうひとつ大きな特長があります。

それは、広角撮影に強いということです。

現在のトレンドとして、広角24mm対応のデジタルカメラが増えてきました。しかし、さすがに広角21mmというのは、他のデジカメでは見たことがありません。

それくらい広角だと、自分を写すだけでなく、友達といっしょに「自分撮り」ができると思います。

このあたりも、EX-TR150の人気の秘密かもしれませんね。

関連記事 「あっ」と言う間もなく販売終了

おすすめの記事