スマートフォンの登場で、低価格のデジカメが売れなくなっているという話です。メーカーも、高倍率ズームなど、スマートフォンにはない機能を持ったデジカメに注力しているとか・・・。

ところで、デジカメ関連の商品で、既に絶滅してしまったものもあるようです。

先日、紹介しましたフィルムスキャナーは、低価格のものは売っていても、「高性能&高価格」のものは絶滅状態。フィルムから良好な画質データを取り出そうと思ったら、中古品を手に入れるしかないのかな?といった感じです。

また、今回とりあげるものも、いつの間にかなくなりつつあるものです。

それは何かというと、「フォトストレージビューアー」です。

「フォトストレージビューアー」というのは、SDカードなどのデータを、小型のハードディスクに移して一時的に保存できるようにした商品です。内蔵ハードディスクだけでなく、比較的大型のモニターが着いているので画像の閲覧にも便利な商品でした。

たぶん、ノートパソコンを持ち歩いてそういった使い方をしている方もいらっしゃると思いますが、小型軽量な「フォトストレージビューアー」を愛用していた方も多かったのではないでしょうか?

ところが、いつの間にか雑誌の広告などで見かけなくなりました。

いったいどうなったのか調べてみると、次のページを見つけました。

フォトストレージビューアーの思い出(エプソン プロセレクション ブログ)

それによると、「当社は2003年から続けてまいりましたフォトストレージビューアーを昨年末に販売終了いたしました」とのこと。エプソンが販売終了したのは、つい半年前の話ですね。

だったら、Amazoneになら在庫が残っているかな?と思って「フォトストレージビューアー」で検索してみました。すると、

Panasonic SDメディアストレージ VW-PT2-S
Panasonic SDメディアストレージ VW-PT2-S

上の商品がヒット。パナソニックも製造していたんですね。

ただ、パナのサイトで詳細を確認すると、「SDメディアストレージ VW-PT2-S 生産終了」と分かりました。
それに、この商品は画像閲覧用のモニターも装備されていないようですし、何より現在(2012-6)価格が高くてあまりオススメはしません。

ところで、どうして製造・販売されなくなったのかというと、上の「エプソンのブログ」によれば、二つの理由があるようです。

ひとつは、メモリーカードの下落です。「1GBのCFやSDカードが04年当時は2万円近くしていた」ので、「カード買い増しよりもストレージビューアーを買ってバックアップしたほうがお得」だったとか。

でも、現在は32GBのSDXCカードが3000円を切る価格で販売されています。

関連記事 SDメモリーカードの価格いろいろ!?

上の記事を書いた当時(わずか3ヶ月前)には、16GBのものが1500円程度でしたが、今はさらに値下げされています。そして、32GBもけっこう値下がりしていますから、保存容量という点からするとメディアの買い増しでOKと思います。

もうひとつの理由です。当時は、「デジタル一眼の液晶モニターは高精細化に程遠く、鑑賞に全く適していなかった」そうですが、「デジタル一眼レフの液晶モニターの高精細化が一気に進み、前述の魅力ポイントが薄れ始めたことで、販売数が徐々に下落」したそうです。

確かに、現在のデジカメの液晶モニターって、キレイに表示されますね。

そうした理由に加えて、私はもうひとつ理由があるように思います。その理由はネット環境が整ってきたことです。

現在のデジカメのトレンドの一つに、「ワイヤレス」があげられます。簡単にネットにつないで画像データを受け渡すことができるので、ストレージを持ち歩く必要性が薄れたのではないかと思います。

すでに、「保存容量無制限のオンラインストレージサービス」が登場しています(保存に関して、諸条件はありますけど)。

近い将来、デジカメで撮って、ネット上に保存ということが普通に行われるようになるのかもしれませんね。

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