光学２６倍ズーム PENTAX X-5 （ペンタックス）

PENTAX X-5 (エックスファイブ)は、２０１２年９月１３日に発売のデジタルカメラです。

主な特長

○22.3mmから580mmの光学26倍ズーム
○チルト式液晶モニター搭載（3.0型　約46万ドット）
○単3形電池を採用
○デュアル手ぶれ補正を搭載（センサーシフト方式のSRと電子式の両方）
○別売リモートコントロールによるワイヤレス撮影が可能
○電子ビューファインダーを搭載（約23万ドット　視度調整機能付き）
○12種類のデジタルフィルター
○用途に応じて4:3　16:9　1:1の3種類から選択できる画像記録サイズ

主な仕様

公式サイト PENTAX X-5

コメント
公式サイトの作例を確認しましたが、センサーサイズからは予想していなかった写りです。最近のコンパクトデジタルカメラは、プリント時にきれいになるように設計されていると感じていたのですが、このPENTAX X-5 は、等倍画像を少し縮小した程度で十分な解像感があると感じました。さすがにデジタル一眼とくらべると等倍では荒いかな、と思う部分もありましたけど。

画質の良好さに加えて、「単３電池」「デュアル手ぶれ補正」も注目です。

単３電池が使えるということは、外出先で電池切れになったときも対応が容易です。いざとなったらコンビニで買ってくればいいのですから。ワタクシ自身も、そうやって急場をしのいだことが何度かあります。

しかも、PENTAX X-5は、アルカリ電池で３３０枚ということなので撮影枚数も十分です。内蔵のメモリーと併せて、メモリーカードや電池を忘れてもなんとか撮影できそうです。

また、「デュアル手ぶれ補正」は、Ｏｐｔｉｏ　ＲＺ１８に採用されていて、評判が良かったものです。残念ながら後継機であろうOptio VS20にはコスト削減のためか採用されていなかったので、「復活」は素直に嬉しく思います。

このカメラの美点をもう一点ほど取りあげると、広角22.3mmというのがあげられると思います。

望遠側が580mmというのも立派ですが、自分撮りが可能なデジカメで書いたように、広角レンズを搭載していて画角が広いデジカメは自分撮りに有利です。もちろん、風景撮影や室内撮りでも威力を発揮します。

かつては、コンパクトデジタルカメラは広角撮影といっても35mm相当くらいでした。それが何年か前から、多くのデジカメで２８ｍｍ程度が撮れるようになり、現在は２４ｍｍ相当の画角を持つカメラも珍しくありません。しかし、それよりも広い画角のデジカメは、現在でもあまりないと思います。

ということで、単３電池に対応し、手ぶれに強く超広角から望遠まで対応したPENTAX X-5は個人的にはかなり気になるカメラです。

ただ、残念な仕様だと思うところも、ちらほらあります。

まず、シャッタースピードが基本的に「1/4秒まで」で、夜景モード等で「最長4秒」となっていることです。これは、恐らく1/4 ～４秒の間については（他のペンタックスのコンデジと同じく）設定できないのでしょうし、４秒を超えるシャッタースピードにも設定できません。

何が困るかというと、スローシャッターで水の流れを表現したり花火撮影で比較的長時間シャッターなどということができないということです。そういうことは、ケーブルレリーズに対応したデジタル一眼ですることかもしれませんけど。

次に、動画撮影時のことです。「ステレオ」という文字がみあたらなかったので、たぶんモノラル録音だと思います。わずかなコストアップだと思うのですけど。（さすがに「外部マイク端子」までは言いません）

それに、せっかくビューファインダーが付いているのですが、「約２３万ドット」というのは少し残念です。できれば１４０万ドット程度が搭載されるとよかったのですけど。

でも、いずれの点も、販売価格を考えるとなんとなく納得してしまいました。なにしろ発売当初の価格が３万円を切るみたいですから。

個人的には、画質はネオ一眼として水準以上だと思うので、マニュアル撮影などの機能を充実させた上位機種の登場があるといいなあと思いました。

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