ソニーのデジタルカメラには、「プレミアムおまかせオート」というモードが搭載されている機種があります。まずは、どんなモードなのかDSC-WX5の公式ページによる説明から。

カメラまかせでキレイに撮れる「おまかせオート」が、さらに美しく撮影できる「プレミアムおまかせオート」に進化。連写画像を合成する「手持ち夜景モー ド」や「逆光補正HDR(エッチディーアール)」がオート撮影に対応しました。シーンに合わせて、6枚の連写画像を重ね合わせるノイズ低減処理や、2枚の 連写画像を合成する逆光補正処理を自動で行うので、通常のオート撮影では難しい、なめらかでブレの少ない夜景や、白とびや黒つぶれのない逆光シーンが撮影 できます。

さて、レビュー集の記事を書くために色々なブログを見ていたら、こんな記事がありました。

ソニー DSC-RX100 六日目 < 気持ち悪い合成画像(クルンテープ絵日記)

この DSC-RX100 にはオートモードが二種類ある

それは「おまかせオート」と「プレミアムおまかせオート」なのであるが
そのプレミアムが ちょっと要注意なのである (笑)

というのは プレミアムオートだと シーン認識で画像合成を含むモードを使った
撮影が行われるため 被写体によっては不自然な塗り絵っぽいものになるからだ

HDRアートを見ているような違和感 (笑)
MRTの車両などは もはや油絵

一方 プレミアムではない 普通のオートで撮影すると
RX100本来の高精細な高画質が得られる

以上 プレミアムモードの注意報でした (笑)

実際の画像については、上のリンク先記事で確認していただきたいのですが、あまりにも不自然な写真なのでホントはどうなのか調べてみました。すると、他にも「プレミアムおまかせオート」についての記事が見つかりました。

「プレミアムおまかせオート」はアンコリが苦手?(とんとか芋のマウント1)

SONYのデジカメに搭載されている「プレミアムおまかせオート」。
連写画像を合成して、1枚の絵を作り出します。
アンコリ(同調)が苦手? というより酷い(笑)。

機体下の路面に反射した光がガビガビになっています。
同調した画像のほとんど全てがこの有様。画像は傾き調整とリサイズのみです。
ビルの夜景などは綺麗に写るのですが、瞬間的に灯る光源に弱いみたいです。

『プレミアム』おまかせオートはまかせられない?(写真家TOMCAT公式ブログ)

今日、お昼にブログに掲載した、パトカー電車の撮影をした画像を
帰宅してPCに取り込んで確認してみてちょっとビビッタ!!!

どうです?
これ、絵じゃなくてデジカメで撮影した画像です。

光学20倍のズームで撮影しているので、多少の空気の光学的影響もあるとは思いますが・・・
もう、ディティールもヘッタクレもないですな・・・ww

ちなみに、暗い所での高感度撮影時のノイズ除去に関してはこの合成技術は素晴らしく・・・
こちらは『プレミアムおまかせオート』の画像。見事にノイズは除去されている。
が、わずかではあるけど文字の輪郭がぼやけている気もする。

『プレミアムおまかせオート』はまだ万能ではなく、
ユーザー側で使うシーンを選ばなければらないようだ。ww
まだ完全には『おまかせ』には出来ないようです。www

と、いうことで、明日から僕は通常設定は『おまかせオート』にしようと思っております。
思いっきり逆光でHDR撮影がほしい時に『プレミアム』でも、撮影してみようかと・・・・ww

DSC-HX200V:プレミアムおまかせオートの失敗例(koie blog)

連写合成して逆光補正したりノイズ低減してくれて便利なんだけど、
プログラムオートと比べるといじれる設定がぐっと減るのでちょっとおもしろくない。
とくにホワイトバランスを変えられないのが困る。

人物を撮ったときに困るのが合成したときにまだら模様になるところか。こんな感じ。
こればっかりはなんとかしてほしい。

下の写真だと、頬と顎、それと背景が不自然になっている。

ということで、SONYの「プレミアムおまかせオート」は、ノイズ除去については威力を発揮するようですが、被写体によっては不自然な画像になってしまうこともあるようです。

なお、ソニーの公式サイトで調べると、DSC-RX100のところに次のような簡潔な説明がありました。

プレミアムおまかせオート
おまかせオートよりも幅広い撮影設定で撮影。
シーンを自動判別し、オートHDRや画像抽出を行います

もしかすると、この「オートHDRや画像抽出」というあたりが、絵画のような画像になってしまう原因かもしれないと思いました。
ノイズ低減に便利な「プレミアムおまかせオート」、ふつうの「オート」とうまく使い分けていくべきなのかもしれませんね。

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