スリムで高倍率なデジタルカメラが、ここ数年の流行となっています。
(おおむね光学20倍ズームで厚さが4cm以内のもの)
ズーム性能の高さに加えて、動画性能の向上も著しいこのクラスは、一台でオールマイティに使えるとあって人気です。
それらの中でフルHD・ステレオ録音・60pを満たすものはビデオカメラ代わりに使えそうです。
さらに、トレンドとなった「Wi-Fi」と「GPS」が内蔵という、「全部入り」デジカメを探してみたら、次の二つのデジタルカメラだけがヒットしました。
PowerShot SX280 HS |
DMC-TZ40 |
機種名 | PowerShot SX280 HS | DMC-TZ40 |
センサー | 1/2.3型(裏面照射型) CMOS | 1/2.33型 MOS |
有効1210万画素 | 有効1810万画素 | |
感度(ISO) | 80-6400 | 100-6400 |
レンズ(換算) | 25-500mm | 24-480mm |
F3.5-6.8 | F3.3-6.4 | |
液晶モニター | 3型 約46.1万画素 | 3型 92万ドット タッチパネル |
連射(1秒間) | 14コマ/秒 7枚まで | 電子シャッター:60コマ/秒 メカシャッター:約10コマ/秒 最大6コマ |
動画記録 | 1920×1080 MP4 60p ステレオ録音 |
1920×1080 AVCHD 60p MP4 30p ステレオ録音 |
内臓メモリー | – | 約12MB |
撮影可能枚数 | 約210枚 | 約300枚 |
大きさ | 106.4×62.8×32.6mm | 約108.3 x 58.9 x 27.7mm |
重さ | 約233g(バッテリー等含む) | 約198g(バッテリー等含む) |
そのほか | 5軸手ブレ補正 Wi-Fi GPS | 5軸手ブレ補正 Wi-Fi NFC GPS |
どちらも、トラベルカメラというか、動画デジカメというか、そういった分野では卓越したアイテムだと思います。ただ、いつものように主な仕様を比べてみると、意外なことに「DMC-TZ40」の圧勝?という感じです。
ただし、実際の使い勝手で大きくリードしているのは、実は液晶モニターの性能くらいかな?とも思いました。
また、スペック上は「PowerShot SX280 HS」が1280万画素と、低画素なのですが「画質」という面では恐らくこちらの方が高画質だと思います。
理由を詳しくは書きませんが、このセンサーサイズだと1画素あたりの面積が小さくなりがちなので、実は1000万画素くらいが最も高画質と推測できるからです。
※さすがに1000万画素を下回るようだと、あまりに低スペックで売れないと思います。
実際の画質は「公式サンプルで」と思ったら、「DMC-TZ40」のほうは公式サイトに掲載されていないようですね。
PowerShot SX280 HS 撮影サンプル(キヤノン)
キヤノンの「PowerShot SX280 HS」のほうは、掲載されていました。
もうひとつ、こちらも推測ですが、同じ「5軸手ブレ補正」とはいうものの性能差は当然のように存在するわけで、ネット上にアップされている動画を見る限り「PowerShot SX280 HS」のものは優れていると思いました。
※「DMC-TZ40」と比較した感想ではありません
以上、2点ほどキヤノンの「PowerShot SX280 HS」の優れているところを記しました。
ところで個人的には「TZ」シリーズは、初代から累計5台も使っていて、音声も含めてその動画性能には満足しています。静止画のネット上の評判がイマイチだっ「TZ20」にしても、動画はすばらしく、さすがにパナソニックは動画撮影で求められていることがよく分かっているなと感じました。
ということで、どちらもよくできた動画デジカメだと思います。選択としては、動画フォーマットが「AVCHD」が必要かどうかが一番のポイントかもしれませんね。
関連記事