リコーイメージングは、一度シャッターを切るだけで撮影者を取り囲む全天球イメージを撮影することができる世界初の画像インプットデバイス「RICOH THETA(リコー・シータ)」の国内販売を発表しました。

RICOH-THETA

ニュースリリースより

RICOH THETAは、独自開発の超小型二眼屈曲光学系を採用することにより、上下を含む真の全天球画像の撮影を可能にしました。

また、どんな場所へも持ち運びやすい、小型・軽量(約95グラム)サイズです。

撮影した画像をWi-Fiを通じてスマートフォンに転送し、専用の無償アプリによって閲覧できるほか、指先で画像のサイズや形、構図を変えて楽しむこともできます。

発売日 2013年11月8日(金)

公式サイト THETA

レビュー集

全天球カメラ「RICOH THETA」の発売が決定!その面白さをお伝えします

周囲360度を捉える全天球カメラ「RICOH THETA」を使ってみました

全天球カメラ「RICOH THETA」で台湾の街並みをいろいろ撮ってみました

コメント

リコー・シータは、「フォトキナ2012」で発表され、既に海外では発売されていたモデルです。国内販売が期待されていましたが、ようやく販売することが発表されました。

いったいどういう製品が、ニュースリリースを読んだだけでは理解できなかったのですが、各種レビューを読んで作例を見ていく中で、だんだんと分かってきたように思います。既存のデジタルカメラとは、ずいぶん異なるアイテムですね。(上のレビューを参照していただくとお分かりになるかと思います)

さて、レビューではないのですが、マイナビニュースに次のような興味深い記事が掲載されていました。

【レポート】純国産の新感覚カメラ!! – 360°撮影できる「RICOH THETA」の魅力に迫る

特に注目したのは、次の部分です。

新たに設計したレンズは日本でしか作ることができない。「中国などの工場では生産できず、日本の生産技術でなければできなかった。RICOHが長年培ってきた屈曲光学系のノウハウがあってこそのもの。外部にお願いするということはできないものだった」(生方氏)といい、完全に"メイドインジャパン"であることを明かした。

デジタルカメラは、国内だけでなく世界でも日本製品が圧倒的なシェアを占めています。その大きな理由が、日本以外では、精密なレンズ加工ができないからだという記事を以前読みました。

もう少し書くと、実は日本以外でもそういった加工ができる国が一つだけあるそうです。それは、西ドイツという話でした。確かに、ライカやカールツァイスのレンズは日本でも有名ですね。

ただし、西ドイツと日本との違いは、低コストでできるかどうかという話でした。

今回の「リコー・シータ」も、「レンズは日本でしか作ることができない」といいつつ、販売価格は4万円程度のようです。

一般的なデジタルカメラが、1万円程度で販売できるというのは、現在の日本の生産技術があってこそのものでしょうね。

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