先日、デジタルカメラで撮った写真をプリントに出すことがありました。

そのときに、大きさというか、「L版にするかどうか」でちょっと悩みましたので記事にしておきます。

DSC版かL版か

たいていの写真屋さんではプリントサイズに「L版・DSC版・KG版」などが揃っていると思います。

たとえば、ヨドバシカメラの場合。

DSC版
デジカメの画面にフィットする、デジカメ標準サイズ
サイズ: たて89mm × よこ119mm
推奨画素数: 150万画素以上
1枚のプリント料金 : ¥31(税込)

L版
今までの写真と同じ、いつもの写真サイズ
サイズ: たて89mm × よこ127mm
推奨画素数: 150万画素以上
1枚のプリント料金 : ¥31(税込)

写真プリント・サイズ(ヨドバシカメラ)

もうひとつ、キタムラの場合。

DSC(デジタルカメラ)
89×119 1,074×1,430
(150万画素以上)

L(標準)
89×127 1,074×1,524
(150万画素以上)

写真プリント(キタムラ)

となっています。キタムラもお値段は1枚31円でした。

同じ値段なら、大きい「L版」のほうがお得と考えがちなのですが、今回はDSC版でお願いしました。

理由は、デジカメで撮ったほとんどの写真は縦横比が「4:3」になっているからです。

これを、縦横比が「約3:2」の「L版」でプリントすると、次のような結果になると予想されます。

DSC-L-001

まずはプリントしようとする画像の例です。左のビルのアンテナ部分まで全部写っている画像データです。

DSC-L-002

これを「L版」でプリントすると、「4:3→3:2」の過程で上下がカットされ、こんな感じになります。左のビルのアンテナ部分が先のほうでカットされていますね。

DSC-L-004

一方、「DSC版」だとこんな感じです。「L版」と比べると、少しサイズが小さいというか、横は短く縦は同じ長さです。こちらは、元画像がほぼそのままプリントされた印象です。

ということで、特に大きさにこだわらなければデジカメプリントはDSC版の方が好印象でした。ちなみに大きさの違いは、左右が4mmずつ短くなるだけです。

DSC版がないという不思議

ただし、コンビニなどのプリントには、なぜかL版しかできないというか、DSC版の設定がありません。

しかも、調べてみると、家庭用プリンターで使える写真用紙にも「DSC版」は販売されていないようです。これだけデジカメが普及しているのになぜ?

ここからは、推測ですが、多くの方はデジカメプリントを注文する際に慣れ親しんだ「L版」を指定するのではないかと思います。

そのため、写真というかデジカメに詳しい方なら「DSC版」を選択すると思うのですが、多くの方が「L版」で注文するのでいつしか「DSC版」はすたれていってしまったのではないかと思います。

同じように廃れていったプリントサイズには、「E版」というのがあります。かつてはこちらが「普通」だったようですが、たぶん値段の差がなくなっていった過程で頼む人が少なくなったのでしょうね。

今では、「ふつうのサイズで」というと「L版」を指すことが多いと思います。「デジカメからだと上下が切れますよ」と説明しても、それでいいからと選択する方が多いとか。

たぶん、「DSC版」というネーミングが聞き慣れない、というのもあるような気がします。「D版」とかなら普及したのかな。

個人的には、特に小物撮影などで「全部画面に入っている」と思って注文しても、「L版」だと上下が切れた写真になって再度注文したことがありました。こうした失敗を防ぐためにも、最近は「DSC版」でお願いするようにしています。

なお、デジタル一眼レフの場合は、その多くが「3:2」の縦横比の画像で保存する設定になっていると思います。なぜそうなるのかについては、長くなるので別の機会にします。

追加 L版について

コメント欄に、竹芝さんから次のようなご指摘がありました。

L版は約3:2というのは大雑把過ぎます。
L版は2.85:2なので、3:2のデータでは必ず左右が切れます。3:2データでL版の左右が切れるのを不問にした論旨では一方的といえます。

3:2に近いのはKG判

ご指摘のとおり、L版は3:2よりもやや長辺が短い形状です。
なので、3:2の画像をプリントすると左右が切れます。
そういったことを念頭に置いて、撮影やプリントをしたほうが良いのでしょうね。

正確に3:2ではないことは、記事を書きながら気にはなっていました。が、細かい数値をあげるよりも、大まかに「約3:2」としたほうが分かりやすいかと思い、「約3:2」と書きました。

実は、この記事を書く前に他の方と話し合ったということがあります。それは、いわゆるデジカメで撮った画像とデジタル一眼レフで撮った画像とが混在している場合、L版とDSC版とどちらでプリントすべきかということ。

別々に出せばいいのではないかと思われるかもしれませんが、何百枚という画像データを選別したり、写真アルバムに貼ったときのことを考えると、統一した方がいいという見解になりました。

それで、どちらのプリントサイズかを考えたとき、結論からいえばDSC版になりました。

理由の一つは、ほとんどの写真が「デジカメ」での写真だったこと。

もうひとつは、二人の一致した意見として、メインの被写体が真ん中にあることが多いので多少左右が切れても問題にならないだろうと考えたからです。

実際に数百枚のプリントで、これは問題だというプリントは1枚もありませんでした。

ということで、デジタル一眼レフで撮った写真をL版でプリントしても、DSC版以上に問題になることは少ないと思われます。(左右カットがDSC版より少ないため)

実際、今まで数千枚のプリントで、上下カットの問い合わせはありましたが左右カットについての問い合わせは皆無です。

ただ、正確なフレーミングを考えると、L版といえども少し左右カットされるのは事実です。だから、KG版を選ぶという選択も十分アリと思います。

なお、アメリカでは、L版よりもひとまわり大きなKG版が主流だそうですね。

あと、前回記事を書きながら思ったのは、同じL版といっても「フチアリ」と「フチナシ」とでは縦横比が違ってくるということです。

縁の幅は、上下左右とも同じなので、プリントされる部分は横長になります。おそらく「フチアリ」でプリントすると、左右の切れもより少ないのではないかと思われます。

コメントの少ない当サイトですが、久しぶりに読ませていただいて、ありがたく思いました。これからも、当サイトをよろしくお願いします。

4件のコメント

  1. 竹芝

    L版は約3:2というのは大雑把過ぎます。
    L版は2.85:2なので、3:2のデータでは必ず左右が切れます。3:2データでL版の左右が切れるのを不問にした論旨では一方的といえます。

    3:2に近いのはKG判

  2. moon

    竹芝さん、コメントありがとうございます。
    ご指摘のとおり、L版は3:2よりもやや長辺が短い形状です。
    なので、3:2の画像をプリントすると左右が切れます。
    このことは記事を書きながら気にはなっていましたが、細かい数値をあげるよりも、大まかに「約3:2」としたほうが分かりやすいかと思いました。
    文章を追加させていただいたので、そちらをご覧になっていただけたらと思います。
    ありがとうございました。

  3. 竹芝

    例えば家族写真でも写るのが3人なら上下に切れるのを気にするべきですが、2家族6人並ぶと、左右に切れるのを気にする必要があります。
    さらに友だちも含めた多人数の記念写真だと、35mmフィルムには写っていてプリントでは切れているといった例が普通にあります。これはデジタル一眼になっても同じです。

    大昔のスーパーカーブームの時も、被写体が横長ということもあり、左右が切れることを気にする必要がありました。

    要は被写体の縦横比率に依存します。

    そして縦位置で塔などを撮るときに顕著ですが、長辺を切られるのは、物によっては致命的な場合があります。

  4. moon

    意外でした!そういう場合があるんですね。
    そういえば、以前地元の写真家の方がプリントされたものを販売されていたのを見たことがありますが、被写体が用紙のはしっこまで写っていたのをおもいだしました。たぶん、余白のようなものをギリギリまでカットする撮影なんだろうと思ったことがあります。
    そういう撮影の仕方だと、L版にしたときにほんのわずか切れても、困ったということになるのかもしれませんね。
    ただ、個人的に見せていただく写真データについては、いわゆるデジカメで写した方の写真は顔のアップだったり、「余白」が大きい写真のことが多いように思います。
    ですから、どちらにしても左右のカットで今まで問題になったことはありませんでした。
    また、一眼レフで写される方については、どちらかというと広く撮る方が多くて後で多少トリミングして使う感じでした。
    なお、上記の記事はいわゆる「デジカメ」写真をプリントするときのことを取り上げています。基本的にはデジタル一眼レフについては範囲外であること付け加えておきます。
    コメントありがとうございました。

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