最近のIXYは、なんだかコストダウンの影響を感じてしまって、あまり興味を持っていませんでした。

外観もなんとなくそうだし、付属品もかなり少なくなっているようだし、何より基本的なスペックの低下が著しい気がしています。

たとえば液晶モニターがドット数が少なくなって表示が荒くなったり。

たとえば連写速度が以前よりも、遅くなっていたり。

たとえば録画するときの音声記録がモノラルになっていたり。

といった感じで、なんとなーく安く販売するためには仕方ないのかな?といった感想を持っていました。

でも、一番肝心な「写り」については、そんなこともないだろうし、少し前まではこれくらいのスペックが当たり前だったし。そう思うと、最新のIXYが、がぜん気になってきました。

それで、この夏に発売された「IXY 130」と今年2月に発売の「IXY 140」との違いを調べてみました。どちらも、エントリーモデルとしてそれなりの実力がありそうです。

下の画像の、このふたつのカメラです。※画像はネットショップのものを使っています。

Canon デジタルカメラ IXY 130(RE) 約1600万画素 光学8倍ズーム レッド IXY130(RE)

Canon IXY 130

Canon デジタルカメラ IXY 140 光学10倍ズーム シルバー IXY140(SL)


Canon IXY140

外観はよく似ていますが、いったい何が違うのでしょうか。
ボディカラーも、写真はともかく同じ色の設定はあるようですし。

機種名 IXY 130 IXY 140
発売日 2014年8月 2014年2月
センサー 1/2.3型CCD 1/2.3型CCD
 約1,600万画素  約2,000万画素
映像エンジン DIGIC 4+ DIGIC 4+
感度(ISO) 100-1600 100-1600
手ぶれ補正(静止画) 光学手ブレ補正(IS):約2.5段分 光学手ブレ補正(IS):約2.5段分
レンズ(換算) 28-224mm (光学8倍ズーム) 24-240mm (光学10倍ズーム)
F32-6.9 F3.0-6.9
液晶モニター 2.7型 約23.0万ドット 2.7型 約23.0万ドット
連射(1秒間) 通常:約0.8枚/秒 通常:約0.8枚/秒
動画記録 1280×720(25fps) モノラル録音 1280×720(25fps) モノラル録音
内臓メモリー
撮影可能枚数 約210枚約280枚(エコモード時) 約230枚 約310枚(エコモード時)
大きさ 95.2×54.3×22.1mm 95.3×56.8×23.7mm
重さ(電池等含む) 約130g 約142g

主な違いはレンズ性能

表にしてみると、いろいろ違いはありますが、一番大きな違いはレンズ性能でしょうね。

IXY130 は、広角28mm相当から望遠224mmまでの光学8倍ズーム。
IXY140 は、広角24mm相当から望遠240mmまでの光学10倍ズーム。

望遠の違いについては、それほど気にする必要はないと思います。たぶん、比べてもよく分からないくらいの差だと思いますから。
でも、広角の「28mm」と「24mm」については、わりとハッキリした違いが感じられると思います。

「28mm」でも、一般的な使用には特に不便はないでしょうし、むしろこちらの方を好む方もいると思います。
ただ、室内など後ろにあまり下がれない所で、広い範囲を撮影したい場合には「24mm」が役に立つかもしれません。

あとは直感とお値段で

あとのスペック差は、実はそれほど困ることはないだろう差でしかありません。

となると、一番大きな選択理由は、お値段になるのかなという印象です。

実売価格の差は、同じショップ内だと1000円~2000円というところが多いかもしれません。これくらいの差をどう判断するか、ですかね。

調べてみて少し驚いたのは、旧モデルの「IXY120」の価格です。

Amazonだと、「レッド」限定ですが、7990円でした。

たぶん在庫限りだとは思いますが、ずいぶんお安い価格ですね。

なお、「IXY120」は、「手ぶれ補正機構」を搭載していないようです。そのあたりが気にならなければ、良い買い物かもしれません。

追記-画素数の差について

画素数の違いが気になる方がいらっしゃるかもしれませんね。

IXY130 は、約1,600万画素。
IXY140 は、約2,000万画素。

これは、どのくらいの差があるのかと思われた方も多いのではないでしょうか。

結論から言えば、気にする必要はないと思います。確かに、スペック上は約2000万画素のほうが性能が良いように思われます。

でも、「小さな撮像センサー」・「小さなズームレンズ」で、どれくらい差が出るのかは疑問です。もしかすると、画素数の少ない方が良好な画質ではないかとも思ってしまいます。

キヤノンの製造するコンパクトデジタルカメラにおいても、ラインナップを調べたら分かるのですが、高価な高級機は実は2000万画素はおろか1600万画素もありません。

画素数と画質との関係について興味のある方は、少し長いのですが、次の関連記事をご覧ください。

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