先日の記事で、「デジタル生活応援サイトBCNランキング」によるカシオ計算機の方へのインタビューのことを掲載させていただきました。

カシオは大型センサーのデジカメを出すの?

引用元のインタビュー記事によると、カシオは「ミラーレス一眼より、大型センサを積んだコンパクト1台で、さまざまな場面で使ってください、という提案のほうがわかりやすい」というコメントを出しているようです。

しかし、実際にカシオから発売されているデジタルカメラを調べてみると、いわゆる「高級コンパクト」として認められているような「大きめのセンサーを搭載したデジタルカメラ」は一台もない状況でした。

なんだか、言っていることとやっていることに矛盾があるのでは?と思い、そのことを書いたのですが、関連するような情報を見つけたので掲載します。

情報元は、デジカメWatchの対談記事です。

EXILIM 10周年記念 特別対談(後編)新モデルEX-ZR1000に見る「EXILIMのいまと未来」

その対談の中で、カシオが「大型センサーのデジカメを出さない理由」と思われる部分を抜き出してみました。

新モデルEX-ZR1000に見る「EXILIMのいまと未来」

QV事業部長の中山仁氏(カシオ計算機株式会社 執行役員)の言葉から

気になるのは、ミラーレスが第2のコンパクトデジタルカメラになるかもしれないことです。しばらくは業界挙げてミラーレスで盛り上 げ、交換レンズでの利益を追求するのも悪くないでしょう。でも、ちょっとユーザー不在な面も感じられます。

一般ユーザーからすると、必ずしもレンズ交換を 求めているわけではない。広角から望遠までをカバーするレンズ一体型で、一眼レフカメラに近い画質・性能を持てばいいのではと思います。そのひとつの例 が、いわゆる高級コンパクトなのではないでしょうか。

ただ、高級コンパクトの高機能・高性能さをアピールすると、ミラーレス内の競争とごっちゃになって 引っ張られてしまう。なので(高級コンパクトについては)蓄えてて出さない、そんな状況です。

さっき申した通り、今後ミラーレスのような製品が乱立して値崩れを起こすような事態になったとき、あえて(大きめのセンサーなど)高性能に振らない方が良いのかと思ったんですよね。

と言うことなのですが、いかがでしょうか?

個人的には、「今後ミラーレスのような製品が乱立して値崩れを起こすような事態になったとき」というあたりに違和感を感じます。ミラーレスって既に大幅な値引き合戦に突入しているのではないでしょうか?

今年になってキヤノンからもミラーレスは登場し、数多くのミラーレス一眼が発売されています。

そして、発売開始時の価格を100%とすると、1年やそこらで60%とか50%程度になったミラーレス一眼は幾つもありますよね。

でも、だからといって「高級コンパクト」ではないデジタルカメラが値崩れを起こさないかというと、そんなこともありません。

ミラーレスよりも、もっと短いスパンで新製品が登場し、半年で実売価格が50%OFFというモデルもけっこうあったと思います。(だからこそ「型落ちモデル」はお買い得だと思います)

それはともかく、カシオが「大型センサー」を搭載したモデルを出さない理由は、分かったような気がします。

カシオの技術と発想で「1/1.7型センサー搭載」のデジタルカメラを作ったら、どんなモデルになるか期待していただけに、ちょっと残念ですね。

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