富士フイルムの「X20」が、旧製品の「X10」からどのように改良されたのか比べてみました。
外観
外観は、ほぼ同じ。(画像はAmazoneのものを使用)
ただし、「X20」の方は、ボディカラーがシルバーを選択可能です。
主な仕様
機種名 | FUJIFILM X10 | FUJIFILM X20 |
センサー | 2/3型 EXR-CMOS(裏面照射) | 2/3型 X-Trans CMOS II(裏面照射) |
1,200万画素 | 1,200万画素 | |
感度(ISO) | 100-3200(画像サイズにより-12800) | 100-12800 |
レンズ(換算) | 28mm-112mm相当 | 28mm-112mm相当 |
F2.0(広角)-2.8(望遠) | F2.0(広角)-2.8(望遠) | |
光学ファインダー | 視野率約85% | 視野率約85% 液晶による情報表示可 |
液晶モニター | 2.8型 約46万画素 | 2.8型 約46万画素 |
連射(フル画素) | 7コマ/秒(最大8コマ) | 約12コマ/秒(最大11コマ) |
動画記録 | 1920×1080(30フレーム/秒) MOV | 1920×1080(60フレーム/秒) MOV |
ステレオ録音 別売の外部マイク使用可 | ステレオ録音 別売の外部マイク使用可 | |
内臓メモリー | 約26MB | あり(容量未確認) |
撮影可能枚数 | 約270枚(LCD表示ON時) | 約270枚(LCD表示ON時) |
大きさ | 117mm×69.6mm×56.8mm | 117mm×69.6mm×56.8mm |
重さ | 約350g(バッテリー等含む) | 約353g (バッテリー等含む) |
そのほか | 電子水準器を搭載 | 位相差AFを搭載し0.06秒の高速AFを実現 |
いつものように、「主な仕様」を表にまとめてみました。
改良点としては次のポイントがあげられます。
○最高感度が、「ISO3200」から「ISO12800」に2段分アップ。
旧機種「X10」でも、「ISO12800」は設定できたが、
画像サイズは「M,S」に限られていた。
○光学ファインダーに、液晶による情報表示が可能となった。
また、「アイセンサー」が新たに搭載された。
○連射性能が「7コマ/秒(8コマまで)」から「12コマ/秒(11コマまで)」にアップ。
○動画が、「30フレーム/秒」から「60フレーム/秒」になり、なめらかになった。
また、新たに高ビットレート36Mbpsでの撮影も可能となった。
その他の改良点
○従来比約20%向上した解像力
「X-Trans CMOS IIセンサー」を搭載することにより光学ローパスフィルターが不要となった。
回折ボケやレンズ周辺部のボケを補正する「点像復元処理」を行うようになった。
○従来比30%以上の低ノイズ化
○高速なレスポンスを実現
撮像面位相差AFによる世界最速0.06秒の高速AFを実現
約0.5秒の起動時間(電源OFFした後に最大24分間まで起動時間が約0.9秒から約0.5秒に短縮)
約0.01秒のシャッタータイムラグ
約0.5秒の撮影間隔
コメント
「X20」は、旧機種「X10」からの改良点は数多く、着実な進歩を感じさせます。外観はほとんど変えずに、中身を大幅に性能向上させるという方式は、根強いファンの多い「GR DIGITAL」のモデルチェンジと似ているものを感じました。
新・旧二つのモデルの仕様等を、じっくりと比べてみて、「X20」が「X10」に比べてスペックダウンしているところは見つかりませんでした。価格さえ折り合えば、新しい「X20」を選んだ方が、満足感は高いと思います。
ただし、液晶モニターの「約46万画素」というのは、2013年現在の性能としては、やや物足りないものを感じます。おそらく、1年~2年後のモデルチェンジでは「約92万画素」以上の液晶モニターを搭載していると思うので、その辺りは予想した上で購入すべきと思いました。
なお、本機の特徴の一つである「光学式ファインダー」ですが、「視野率約85%」ということで「一眼レフ」の視野率とは大きく差があります。
現在は、エントリークラスの「デジタル一眼」でも視野率は90パーセント以上ですし、中級機以上になると視野率約100パーセントも珍しくはありません。一眼レフ方式の場合には、基本的にパララックスも生じませんから、光学ファインダー重視の場合には「デジタル一眼」という選択もあると思いました。
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