株式会社BCNは、年間販売台数累計No.1メーカーを表彰する「BCN AWARD 2013」の受賞社を発表しました。
「BCN AWARD 2013」 受賞社決定 全109部門の国内ナンバーワン・メーカー決まる(2013-01-11:BCN)
「BCN AWARD」は、BCN社による全国の主要な家電量販店等の実売データを集計したデータをもとに、年間(1月1日~12月31日)販売台数累計第1位のメーカーを表彰する制度です。
<実売データ提供販売店>
アベルネット、アマゾン ジャパン、エディオン、NTTレゾナント、大塚商会、ケーズホールディングス、サンキュー、上新電機、スタート、ストリーム、ソフマップ、ZOA、ドスパラ、ナニワ商会、ビックカメラ、ピーシーデポコーポレーション、ベスト電器、三星カメラ、ムラウチドットコム、MOA、ユニットコム、ラオックス(50音順)
さて、それでは2012年に最も売れたメーカーはどこなのでしょうか?
デジタルカメラ(レンズ一体型)
順位 ベンダー 販売台数シェア(%)
1 キヤノン 17.6
2 ソニー 16.5
3 ニコン 14.1
キヤノンの受賞は9年連続9回目だそうです。
デジタルカメラ(ミラーレス一眼)
順位 ベンダー 販売台数シェア(%)
1 オリンパス 29.8
2 パナソニック 23.3
3 ソニー 20.1
「ミラーレス一眼」は、実は昨年からできた部門です。オリンパスは2年連続2回目の受賞。
デジタルカメラ(一眼レフ)
順位 ベンダー 販売台数シェア(%)
1 キヤノン 52.7
2 ニコン 35.1
3 ソニー 7.1
1位キヤノン、2位ニコンは予想どおりでした。キヤノンは5年連続7回目の受賞です。
ふとした疑問
一眼レフの部門は、昨年の第3位はペンタックスでした。なるほど、昨年はソニーのデジタル一眼レフが売れたんですね。
ここで、ふとした疑問がわいてきました。ソニーって、一眼レフを作っていましたか?
以前は、ソニーはα900等の一眼レフを製造販売していました。その時代の集計なら納得がいきます。
でも、現在のソニーは一眼レフを製造していないのでは?という疑問から、もう少し集計を細かく見ていくことにしました。すると、次のページに機種別のシェアが掲載されていました。
2012年、一番売れたミラーレス一眼&デジタル一眼レフカメラはこれだ!
リンク先記事を読むと、どうやら「α65」とか「α57」などを一眼レフとして集計しているようです。これらのカメラは、「ミラー」はありますが、「一眼レフ」と言って良いのか若干の疑問があります。
製造元のソニーのサイトを見てみました。すると、「α99」については次のように紹介されていました。
上の画像でおわかりのように、ソニーは「デジタル一眼カメラ」という名称で呼んでいて、「一眼レフ」とか「デジタル一眼レフ」という名称は使っていません。
また、次のようなインタビュー記事もありました。
α99 開発者インタビュー(SONY)
現在の“α”シリーズは「トランスルーセントミラー・テクノロジー」をはじめとする
ソニー独自の技術によって従来の一眼レフカメラとは異なる価値を提供していることが
特長のひとつです。
こちらも、ソニーのサイト内の記事ですが、「従来の一眼レフカメラとは異なる価値を提供」と書いてありますね。
ということで、個人的には「現在のソニーのαシリーズ」については、既存の枠組みでくくることができないユニークな製品群だと思っています。
外部リンク BCNアワード