シグマは、高倍率標準ズームレンズ「SIGMA 18-200mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM」を2014年1月7日に発表しました。

SIGMA-18-200mm-OS-HSM

発表資料より

○デジタル一眼レフの入門レンズとして、一本で多様な撮影に対応できるレンズ。
○換算約27mmといった広角の入門的な画角から換算約300mmといった本格的な望遠、マクロまで、画角の変化を楽しめます。
○手ブレ補正OS機構の搭載により、クローズアップや室内、夕景のシーンでも手持ち撮影できるといった利便性を追求。
○コンパクトサイズを達成するため、最新のテクノロジーを惜しみなく投入。
○本当に使いやすい標準ズームとは何か。シグマが考える新しい標準ズームをここに提案します。

発売日 未定
希望小売価格(税別) 60,000円
対応マウント シグマ用 キヤノン用ソニー用 ニコン用 ペンタックス用
付属品 花形フード

主な仕様
・焦点距離 18mm-200mm
 (28.8mm-320mm相当:キヤノン,27mm-300mm相当:ニコン等)
・最大絞り f3.5-f6.3
・最大撮影倍率 1/3
・レンズ構成 13群16枚(非球面レンズ3枚)
・絞り羽根枚数 7枚(円形絞り)
・フィルターサイズ 62mm
・大きさ Φ70.7mm × 86mm
・重さ 430g
・付属アクセサリー レンズキャップ 花形フード

公式ニュースリリース(シグマ)

コメント

シグマのこのレンズは、今回で4代目となります。

初代の「18-200mm」は、ずいぶんコンパクトだったのですが、2代目になったときに「手ぶれ補正機構」を組み込み大きく重くなりました。その後、2011年に登場の現行モデルではスリム・軽量化が図られています。

今回発表された4代目は、さらに小型軽量化が進められるとともに最大撮影倍率が向上して「本格的なマクロから望遠まで」と、うたっています。

レンズ名 発売 大きさ 重さ
18-200mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM 2014年発表 Φ70.7 × 86mm 430g
18-200mm F3.5-6.3 II DC OS HSM 2011年 Φ75.3 × 87.7mm 490g
18-200mm F3.5-6.3 DC OS 2007年 Φ79.0 × 100.0mm 610g
18-200mm F3.5-6.3 DC 2005年 Φ70.0 × 78.1mm 405g

表を見ると、サイズについてはだいたい「初代」と同程度までスリムになったことが分かります。あとは、長さも少し短くなると扱いやすいと思うのですけど。

それからアピールポイントについて。「望遠」は文句なしとしても、「マクロ性能」については実際のマクロレンズは最大撮影倍率「1/1」程度(等倍)のものが多いので、「本格的なマクロ」というのは誇大な表現のようにも感じました。

ただ、シグマのこの手のレンズは伝統的に「最短撮影距離」が短くマクロ撮影に強いのは、よく知られていると思います。「本格的なマクロ撮影」まではいかなくても、「接写に強い」というのはいえそうな気がします。

従来「最短撮影距離45cm」(3代目まで)だったのが、今回は「39cm」(4代目)となっていますので、そのことをアピールする意味で「本格的なマクロ撮影」と表現しているのかな、とも思いました。

写りについては、まだ発売前で詳しい情報が不明なのですが、公式サイトの「性能データ」を見る限りでは、中心部の解像度はなかなかのようです。

そういえば、「18-125mm」を持っているのですが、それまでよく使っていた旧「18-200mm」よりも中心部の描写は良好のように感じました。今回のモデルチェンジで、よりいっそう「切れる」ズームレンズになったのではないかと期待しています。

公式サイト(シグマ)

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