キヤノンは、新たな撮影スタイルと映像の楽しみ方を提案する「iVIS mini」を発表しました。

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iVIS mini(ホワイト)

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内蔵スタンド使用時(ブラック)

発売日 2013年9月17日(火)9月10日12:00予約受付開始

ニュースリリースより
「置き撮り」「自分撮り」など自由な撮影スタイルで映像を楽しめるカメラとして開発
超広角レンズの搭載
手で構えずに撮影可能な操作性
税込価格:29,980円

主な特長
○超広角レンズ採用
 静止画:対角約170°(動画撮影時は対角約160°)
○バリアングル液晶モニター
○最大で約60°まで自立する内蔵スタンド
○約1,280万画素の高感度CMOSセンサー
○高品位ステレオマイクの搭載
○Wi-Fiに対応

主な仕様

センサー  1/2.3型 1280万画素 高感度CMOSセンサー

レンズ(静止画)ワイド時:15.4mm相当/アップ時:32.1mm相当
レンズ(動画)ワイド時:16.8mm相当/アップ時:35.0mm相当
※レンズは2焦点ではなくトリミング形式のようです。

モニター  タッチパネル液晶(2.3型、約23万ドット)

外形寸法  約 96×76×22mm

質量    180g(バッテリー、カード含む)

コメント
このサイトでは、あまりビデオカメラは取りあげないのですが、この「iVIS mini」には注目!です。

ポイントは、15.4mm相当の超広角レンズ!

現行のコンパクトデジタルカメラで一番広角が撮れる「PENTAX X-5」が「22.3mmから」ですから、飛び抜けて広角です。

過去のデジタルカメラを思い出しても、20mm相当を下回る広角レンズを搭載したコンデジはなかったと思います。それどころか、レンズ交換ができるミラーレスでも、16mm未満というのはなかったように思います。(同じキヤノンの「EOS M」の場合、最も広角なレンズでも17.6mm相当)

これだけの広角が実現できたのは、恐らく、ドライブレコーダーの普及と無関係ではないと思いますが、それにしてもびっくりするほどのスペックです。

また、この「iVIS mini」は、いちおうビデオカメラとなっていますが、ほとんどデジカメのように感じました。

その理由ですが、センサーサイズが一般的なコンデジに使われているものと同じ「1/2.3型」ということがあげられます。一般的なビデオカメラは、例えばキヤノンのフラッグシップ「iVIS HF G20」ですら、もっと小さな「1/3型」のセンサーを採用していますから。

また、電池も「NB-4L」というキヤノンのコンデジ「IXY」シリーズで現在も使われているものです。さらに、マリンケースまで用意されている・・・と思ったら、早とちりでした。実際には、「防滴ケース」がアクセサリーとして用意されていました。

ともかく、この「iVIS mini 」は、ちょっと形の違うデジタルカメラととらえても、不都合はないと思いました。

他のアピールポイントも、置き撮りができる「内蔵スタンド」が搭載されていたり、インターバル記録(インターバル撮影)ができたりと、いろいろあるようです。公式サイトに「作例」が掲載されていないので、静止画の画質がどれくらい良好かは気になりますが、久しぶりに「オッ」と思わされた新製品です。

なお、この「iVIS mini」販売形態ですが、キヤノンオンラインショップ限定で発売です。リンク先のサイトには、動画の作例がアップされていて、超広角の画角や「高品位ステレオマイク」の音などが確認できます。

さすがに映像は、魚眼レンズのごとく歪みがかなり感じられますが、画質自体は良好のようです。手軽に自分撮りでダンスや演奏を録画し、YouTubeやニコニコ動画などネットにアップという使い方が、面白そうですね。

録音された音も、クリアな感じですし、よくできた製品だと思いました。

だだ、一般的な用途としては、もう少し望遠寄りでもいいから歪みのない画質の方がクセがなくて使いやすいかもしれません。この製品自体はかなり魅力的だと思いますが、シリーズ第2弾の製品として、20mm相当くらいの画角のものが登場することも期待したいと思います。

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