オリンパスは、手ぶれを確実に補正する5軸手ぶれ補正機構搭載のミラーレス一眼カメラ「OM-D E-M10 Mark II」を発表しました。
ニュースリリースより
※レンズキットのレンズの色はそれぞれブラック・シルバー
「OM-D E-M10 Mark II」は、2014年2月に発売したミラーレス一眼カメラ「OM-D E-M10」の後継機です。スタイリッシュで使いやすい、小型なボディーに「OM-D」シリーズ上位機種譲りの強力なVCM式ボディー内5軸手ぶれ補正機構を、エントリークラス一眼として初めて搭載しました。日常の記録から夜景、マクロ撮影まで、あらゆる撮影シーンでぶれのない安定した高画質を提供するファミリー向け一眼カメラです。
発売日 2015年9月4日(金)
希望小売価格 オープン価格
ボディカラー ブラック シルバー
※ダブルズームキットの望遠レンズの色はボディカラーにかかわらずブラック
※ダブルズームキットの標準レンズの色はそれぞれブラック・シルバー
主な特長
○エントリークラス初の5軸手ぶれ補正
※デジタル一眼において
○スタイリッシュな小型デザイン
○「E-M10」を上回る1秒当たり8.5コマでの撮影が可能
○大きくて見やすい電子ビューファインダー
○全14種類のアートフィルター
○簡単に星景や花火などが撮影できライブコンポジット
(比較明合成)
主な仕様
・センサー 4/3型 Live MOS センサー 有効1605万画素
・感度 ISO 100~25600
・液晶モニター 3型 約104万ドット タッチパネル
チルト式(上:約85度 下:約45度)
・連射 約8.5コマ/秒 ※ピントと露出は連写1コマ目で固定
約4.0コマ/秒
・動画 フルHD(60p)
4K動画(5p)※タイムラプス動画
内蔵ステレオマイク
・撮影可能枚数 約320枚
・大きさ 119.5 × 83.1 × 46.7mm
・重さ 約390g(電池等含む)
○その他
・Wi-Fi 機能 ・電子水準器
・インターバル撮影 ・ライブコンポジット撮影
・静音撮影 ・HDR撮影機能
公式サイト
コメント
エントリークラスのデジタル一眼としては、かなりの多機能。ほとんど何でもできてしまう、という印象です。
クラス初の機能としては、「5軸手ブレ補正」です。
上下・左右のシフトブレ。(平行に動く感じ)
同じく上下・左右の角度ブレ。
(手元とレンズ側との動く大きさが違う)
上の4つに加えて回転方向のブレにも対応。これは、レンズ内手ブレ補正では対応できない、とのこと。
しかも、手ブレ補正効果は4段分と強力です。※上位機種の「E-M5 MK2」は、5段分とさらに強力です。
電子ビューファインダーは、236万ドットで、視野率100%。一眼レフの光学ファインダーでは見にくい暗い場所でも、ゲインアップして明るく表示。
シャッター音に加えて、AF電子音もオフとなる「静穏撮影」など、ある意味一眼レフを越えたところもあるのではと思わせます。
だだし、上位機種との差は確実にあります。
防塵・防滴性能はアピールがないし、動画撮影は内蔵ステレオマイクだけど外部マイク端子はなし。電子ビューファインダーの見え方というか、倍率も差があります。各種調整機能も上位機種ほど充実してはいませんね。※色彩・彩度の調整とか
ただし、上記の機能は、「エントリークラス」「家族のためのミラーレス一眼カメラ」という位置づけなので納得できるところ。むしろ、あまりの多機能ぶりに、使いこなすのが大変かも、と思うくらいです。
でも、個人的に納得できないことが一点あります。これがあるばかりに、「E-M1」以外の「OM-D」は買うのをためらうほどです。
それは何かというと、「グリップ」です。
最上位機種の「E-M1」は、握ったときに手にフィットして、かなり持ちやすく感じました。
小型のミラーレス一眼ですから、グリップ部分が厚すぎることもなくフィット感は上々。
「E-M1」が発売されたときに、「これで、OM-Dシリーズもずいぶん良くなるだろうナ」と思ったものです。
なのに、その後の「E-M5 MK2」も、今回の「E-M10 Mark2」も相変わらずの平坦なグリップぶり。オプションのカメラグリップを付ければ、ある程度は解消されそうですが、あの角張った形状ではちょっとネ。
まあ、爪を伸ばしている方なら、ぎゅっと握らず「つまむ」感じで持てるからメリットがあるのかもしれませんけど。
ということで、個人的には相変わらずグリップを何とかしてほしいなと思うモデルチェンジでした。