ペンタックスの「MX-1」は、2013年に発売されたデジカメです。
「今さらそんな古いデジカメを取り上げて」と、人によっては思うかもしれませんね。
でも、
この「MX-1」は、今から購入しても良いという価値のあるデジカメなんです。
以前は私自身も、このカメラには、さほど興味がありませんでした。
その理由は、他社からも似たようなスペックのデジカメが発売されていて、そちらに興味があったからです。
その「似たようなデジカメ」は、ほとんど姉妹機と言っていいほどのスペックで、センサーサイズは「1/1.7型」という共通点があります。
ただ、当時の高級コンデジは、その多くが「1/1.7型」を使っていましたから、その点だけではさほと注目していませんでした。
ですが、レンズのスペックがまんま同じデジカメが、ほぼ同時期に発売されたとなると、話は違います。
「MX-1」のレンズは、「28mm-112mm相当」のズーム域です。「相当」と書いたのは、実際のレンズ焦点距離は「6.0mm-24mm」なのですが、写る範囲は35mmフイルムカメラの「28mm-112mm」に相当するからです。
なぜそうなるかというと、一言で言えば「センサーサイズがフルサイズよりも小さいから」なのですが、詳しく話す長くなるのでこれくらいにしておきます。
話を「MX-1」のレンズに戻しますと、「28mm-112mm相当」のズーム域であることと、レンズの明るさが「F1.8- F2.5」というスペックです。
広角側の「F1.8」というのは、かなり優秀な数値ですが、さらに注目すべきは望遠端で「F2.5」という数値です。
望遠端の数値は、「F5.6」とか、例えば実売価格が10万円以上のソニー「DSC-RX100M7」でも「F2.8(ワイド端時) -4.5(テレ端時)」ですからね。
望遠端で「F2.5」というのがいかに優秀なスペックかが想像できると思います。
さて、「28mm-112mm相当」かつ「F1.8- F2.5」というレンズのスペックは、現在のデジカメではありえないほどの数値なのですが、前述の「似たようなスペックのデジカメ」は同一スペックなのです。
まとめると、「センサーサイズ」及び「レンズのスペック」がともに同じということで、面白いなあと思ったわけです。
ただ、自社でセンサーもレンズも製作しているメーカーは、ごく限られていますので「同じレンズ」を使って作られているものと思われます。
なので、「色合い」や「ノイズ対策」などについてはメーカーによって違うものの、画質の違いはそれほどないだろうと想像していました。
ということで、「MX-1」よりも別メーカーから発売された「似たようなスペックのデジカメ」に注目していたわけなのです。
画質の良さは、以下のリンクでご確認ください。
https://dc.watch.impress.co.jp/img/dcw/docs/608/198/html/78.jpg.html