デジタルカメラにも流行りはあって、ここ数年はセンサーサイズの大きなものが続々と販売されています。
その理由は、おそらくスマホの影響でしょうね。
以前と比べて高画質なカメラを搭載しているスマホに対して、何らかの優位性があるデジカメでないと対抗できない時代です。
それは、50倍60倍といった高倍率ズームとか、1型という大きなセンサーの搭載という結果を生み出しました。
一昔前なら想像もつかなかったほどの高性能なデジタルカメラが、次々と発売されていて、まだまだデジカメの進化は止まりそうもありません。
Contents
Panasonic LUMIX DMC-FZH1 発売2016年11月17日
Nikon COOLPIX B700 発売2016年10月14日
Nikon COOLPIX B500 発売2016年5月27日
Panasonic LUMIX DMC-FZ300 発売2015年9月17日
LUMIX DMC-DMC-FZH1
2016年11月17日に発売のパナソニック「LUMIX DMC-FZH1」です。
主なスペック
・広角24mm-望遠480mm相当 光学20倍ズーム
・解放F値 F2.8-4.5
☆1型MOS 有効2010万画素
・モニター 3.0型 約104万ドット バリアングル液晶
☆電子ファインダー 約236万ドット
☆連射 約12コマ/秒(AFS時) 約7コマ/秒(AFC時)
☆動画撮影 4K マイク入力端子あり
・大きさ 約137.6mm x 101.9mm x 134.7mm
・重さ 約966g(電池等含む)
FZ1000の後継機で、旧型の欠点を改良し、望遠性能などがスペックアップしたモデルです。
DMC-FZH1の特長
特長としては、大型の1型センサーを搭載し、大きなボケと良好な高感度画質を実現していること。
望遠時の解放F値がさほど暗くない4.5ということもあって、体育館などの室内撮りにも強いモデルです。
旧モデルの「DMC-FZ1000」が広角24mm相当から400mm相当の16倍ズームだったのに対して、「DMC-FZH1」は望遠側を480mm相当まで拡大しました。
広角は「DMC-FZ1000」と同じ24mm相当で、ズーム倍率は20倍ズームということになります。
また、大きな特長として4K(3840×2160)動画撮影に対応していることがあげられます。
4Kフォトモードでは秒間30コマ連写で記録できるとともに、長時間同じスピードで連写できるため、一瞬のチャンスを逃しません。
このとき画素数は、約800万画素なので、紙にプリントするときにはA3くらいまで対応できます。
また、通常の連射も軽快そのもの。すぐにピントが合うことに加え、連射後に再び連射するときも待たされ感を感じませんでした。
とにかく、やたらめっぽう連射に強いモデルです。
また、メカシャッターだけでなく、電子シャッターで撮影できるため、無音での撮影が可能。
音楽会など静けさが求められるシーンでも、シャッター音をだすことなく撮影ができます。
LUMIX DMC-FZH1の画質と価格
画質は、もっと大型のセンサーを搭載したミラーレスやデジタル一眼レフには及びませんが、ピクセル等倍でなければほとんど違いを感じないくらいです。
むしろ、露出バランスやオートホワイトバランスが良好で、全体としてはレタッチなしで「使える」画質という印象でした。
価格については、旧モデルの「DMC-FZ1000」が5~7万円台で販売されていたのに対して、約2倍の価格で推移しています。
現在の価格は、12万円台といったところ。
余裕でミドルクラスのデジタル一眼レフが買える価格ですが、これ一台で万能に近い使い方ができるので、かえってリーズナブルかもしれません。
600mm相当の長望遠が必要とか、20mm相当の超広角で撮りたいといった希望がなければ、高価格ですがかなりオススメのモデルです。
現在の価格
Panasonic LUMIX DMC-FZH1 光学20倍(Amazon)
COOLPIX B700
2016年10月14日に発売された、ニコンの「COOLPIX B700」です。
主なスペック
・広角24mm-望遠1440mm相当 光学60倍ズーム
・解放F値 F3.3-6.5
・1/2.3型CMOS 有効約2029万画素
・モニター 3.0型 約92万ドット バリアングル液晶
・電子ファインダー 約92万ドット
・連射 約5コマ/秒で約5コマ
・大きさ 約125.0×85.0×106.5mm
・重さ 約570g(電池等含む)
主な特長としては、光学60倍以上のコンパクトデジタルカメラにおいてクラス世界最小・最軽量ボディーであること。
手ブレ補正効果5.0段のデュアル検知光学VRを搭載。
また、静止画を切り出すこともできる4K UHD動画撮影機能を搭載しています。
現時点でのお値段は、4万円台といったところ。
現在の価格
COOLPIX B500
2016年5月27日に発売された、ニコンの「COOLPIX B500」です。
主なスペック
☆広角22.5mmm-望遠900相当 光学40倍ズーム
・解放F値 F3-6.5
・1/2.3型CMOS 有効1602万画素
・モニター 3.0型 約92万ドット チルト式
・電子ファインダー なし
・連射 約9コマ/秒で約7コマ
・大きさ 約113.5×78.3×94.9mm
・重さ 約542g(電池等含む)
EVF(電子ファインダー)のないモデル
液晶ビューファインダーのないモデルですが、そのぶん、小型軽量というメリットもあります。
この手のデジタルカメラは、人によって使い勝手が異なるかもしれません。
ネオ一眼らしく、ファインダーを使って撮影するという方なら、EVFがないことに違和感を感じるかもしれません。
一方、液晶モニターを見て撮影するというスタイルなら、なんか問題もございません。
個人的には「ネオ一眼」であっても、ほとんどの場合は液晶モニターを使って撮影しているので、特に不都合はないように思います。
主な特長など
このモデルの大きな特長は、2つあります。
ひとつは、今では珍しくなった単三電池が使えるということで、外出時でも容易に電池が入手できます。
しかも、かなりの省エネモデルです。
アルカリ乾電池(4本)でも、約600コマ撮れるというのは、聞いたことのないくらい長寿命。
さらに、リチウム電池を使ったなら、約1240コマも撮れるという性能です。
そして、もうひとつの大きな特長は、広角側が22.5mm相当で撮影できるということ。
24mmスタートのモデルと比べて、1.5mm相当の広角です。
わずかな差のように思われるかもしれませんが、広角側の1.5mmは、けっこう違います。
細かな解説など
手ぶれ補正は、CIPA規格準拠で補正効果3.0段のレンズシフト式手ブレ補正(VR)機能を搭載。
望遠撮影のときにもぶれにくくて、便利だと思います。
また、ズーム倍率は40倍と、今となってはひかえめなスペックですが、5年前にはこれくらいが最高レベルの性能でした。
小中学校の運動会などでは、十分な望遠性能だと思います。
むしろ気になるのは、連写性能で、最高で秒9コマというのは立派ですが、7コマまでというのでは1秒間も連写が続きません。
100m走などで、ゴールを撮るなら、もう少し連写枚数が多いと便利だと思います。
動画に関しては、フルハイビジョンで30pまたは、60iに対応しているので、特に問題はないと思います。
外部マイク端子は装備されていませんが、ステレオ音声で録画可能。
液晶モニターは、約92万ドットということで、低価格の割にしっかり作られているという印象です。
現時点でのお値段は、2万円台といったところ。
現在の価格
DSC-RX10M3
2016年5月20日に発売された、ソニーの「DSC-RX10M3」です。
主なスペック
・広角24mm-望遠600mm相当 光学25倍ズーム
・解放F値 F2.4-4.0
☆1.0型CMOS 約2010万画素
・モニター 3.0型 約123万ドット チルト式液晶
☆電子ファインダー 約236万ドット
☆連射 最高約14コマ/秒(速度優先連続撮影時)
・大きさ 132.5 x 94.0 x 127.4mm
・重さ 約1095g(電池等含む)
かなり大きく、重いモデルですが、それだけレンズには力が入っています。
前モデルの「M2」のほうは、光学8.3倍でしたが、今度は25倍ズームでなおかつ望遠端でもF4.0という明るさ。
「8枚のEDガラスを採用」というだけあって、写りはシャープです。
また、ネオ一眼らしく、静音性能にも優れていて、シャッター音を消音するサイレント撮影が可能。
動画時の手振れ補正も強力で、最大4.5段階分です。
ただし、現在のお値段は「M2」よりもさらに高価ですし、重さも1kgを超えるなど、いろいろヘビーなモデルなのかもしれません。
現在の価格
LUMIX DMC-FZ300
2015年9月17日に発売のパナソニックの「LUMIX DMC-FZ300」です。
主なスペック
・広角25mm-望遠600mm相当 光学24倍ズーム
☆解放F値 全域F2.8
・1/2.3型MOS 有効1210万画素
・モニター 3.0型 約104万ドット
・電子ファインダー 約144万ドット
☆連射 約12コマ/秒(AFS時) 約6コマ/秒(AFC時)
・大きさ 約131.6 x 91.5 x 117.1mm
・重さ 約691g(電池等含む)
上位機種LUMIX DMC-FZH1と比べて
この機種、最大のライバルは同じパナソニックの「LUMIX DMC-FZH1」ではないかと思います。
どちらも、4K動画の撮影に対応したモデルです。
しかし、かたや「1型センサー」そしてこちらは平凡な「1/2.3型」ということで、当然「LUMIX DMC-FZ1000」のほうが上位機種となっています。
ですが、FZ300のほうが上回っているところも幾つかあります。
LUMIX DMC-FZ300のアドバンテージ
・防塵・防滴設計
・より小型軽量
・タッチパネル液晶
・望遠側が400mm(FZ1000)に対して600mm(FZ300)ある
・F値が望遠側でF4(FZ1000)に対して全域F2.8(FZ300)と明るいレンズ
液晶モニターの画素数も、若干ですが(92万と104万)、FZ300のほうが上回っています。
画質については、明るいところだとさほど違いはないというのがネット上の評判。
そのためか、少なくとも発売から半年近くFZ1000よりもFZ300の方が価格が高いという現象が続いていました。
昨年の販売価格は5万円台の前半といったところでしたが、今年もそれくらいのようです。
前モデルの「FZ200」は、長いこと中古でも2万円台をキープしており、それは今年も続いています。
そういう意味では、長く価値が低下しにくいモデルのように思います。
現在の価格
DSC-RX10M2
2015年8月7日に発売された、ソニーの「DSC-RX10M2」です。
主なスペック
・広角24mm-望遠200mm相当 光学8.3倍ズーム
☆解放F値 全域F2.8
☆1.0型CMOS 有効2020万画素
・モニター 3.0型 約123万ドット チルト式液晶
☆電子ファインダー 約236万ドット
☆連射 最高約14コマ/秒(速度優先連続撮影時)
・大きさ 約129.0 x 88.1 x 102.2mm
・重さ 約813g(電池等含む)
すでに後継機種が発売されていますから、少々旧いモデルとなりますが、今も新型と併売されています。
パナソニック「LUMIX DMC-FZ1000」と比べて
センサーサイズが同じ1型の、パナソニック「LUMIX DMC-FZ1000」と迷っている方も、いらっしゃるかもしれませんね。
ただし、パナソニック「LUMIX DMC-FZ1000」は光学16倍ズーム、ソニーの「DSC-RX10M2」は光学8.3倍ズームとなっています。
このスペックだけだと、ズームが半分くらいかと思われるかもしれませんね。
でも、これがレンズの明るさとなると逆転し、パナソニック「LUMIX DMC-FZ1000」は望遠側ではF4.0とあまり明るくないのに対して、ソニーの「DSC-RX10M2」は全域でF2.8という明るさです。
また、重さはどちらも800g台の前半なので、あまり違いはありません。
ただ、動画撮影において4K動画が必要ならば、対応しているのはパナソニック「LUMIX DMC-FZ1000」になります。
現在の価格
COOLPIX P900
以前もご紹介しましたが、光学83倍ズームということで話題になった、2015年 3月19日に発売のニコン「COOLPIX P900」です。
いわゆる「ネオ一眼」のズーム倍率は、もはや50倍とか60倍ズームがあたりまえと行った状況ですが、さすがに83倍ズームというのは現在でもトップクラスですね。
ズームのすごさは、さまざまなYoutubeで紹介されていますが、その中の一つが下の動画(1:05)です。
ここまで遠くのものを写すことができるのかと、あ然としました。
主なスペック
・広角24-望遠2000mm相当 光学83倍ズーム
・解放F値 F2.8-6.5
・1/2.3型CMOS 有効約1605万画素
・モニター 3型 約92万ドット バリアングル液晶
・電子ファインダー 約92万ドット相当
・連射 約7コマ/秒 連続7コマまで
・大きさ 139.5×103.2×137.4mm
・重さ 約899g(電池等含む)
かなり大きくて重量のあるデジタルカメラですが、これだけの高倍率ズームに魅力を感じたなら、他に選択肢はないと思います。
お値段は、昨年とほぼ変わらず5万円台といったところ。
現在の価格
PowerShot SX60 HS
まずは、キヤノンの「PowerShot SX60 HS」。
発売は、2014年9月16日ということで、3年以上も前ですね。
ですが、未だに後継機はまだ発売されていませんから、最新モデルということになります。
主なスペック
・広角21mm-望遠1365mm相当 光学65倍ズーム
・解放F値 F3.4-6.5
・1/2.3型(裏面照射型)CMOS 有効約1610万画素
・モニター 3.0型 約92.2万ドット バリアングル液晶
・電子ファインダー 約92.2万ドット
・連射 通常:約6.4枚/秒
・大きさ 127.6×92.6×114.3mm
・重さ 約650g(電池等含む)
このモデルの大きな特長は、広角側が「21mm相当」ということがあげられます。
「ネオ一眼」は、望遠側だけでなく、広角側も「24mm相当」と広いズーム域を持っているモデルが多いのですが、それを越える広角で撮影できるモデルはごくごく少数です。
発売されて3年以上のモデルですが、未だにこれ以上の広角で撮影できるネオ一眼は、ほとんどありません。
液晶モニターはバリアングル式で、上下にのみスイングするチルト式と比べると、縦位置の撮影に便利です。
また、映像エンジンは、当時としては最新の「DIGIC 6」を搭載しており、キヤノンがこのモデルに力を入れて開発したことが想像できます。
特に大きな気になる点はないモデルなのですが、しいてあけげるなら解放F値が広角側でも3.4と、それほど明るくないこと。
ただ、F2.8とかを実現しようとすればズーム倍率を下げるか大きく重くなるかのトレードオフになると思うので、これはこれでいいのかもしれませんね。
現時点でのお値段は、4万円台半ばといったところで、一昨年とも昨年とも大きな変化はないようです。
現在の価格
Canon PowerShot SX60 HS(Amazon)