パナソニックは、子会社の「三洋電機」におけるデジタルカメラ事業を、投資ファンドのアドバンテッジパートナーズ有限責任事業組合に譲渡(売却)することを発表しました。

デジタルカメラ及びデジタルムービーカメラ事業の譲渡について(2012-12-21:パナソニック)

プレスリリース全文(「会社概要」等をのぞく)
パナソニックグループ 三洋電機株式会社(以下、「三洋電機」)は、デジタルカメラ及びデジタルムービーカメラ事業(以下、「対象事業」)を行っている三洋DIソリューションズ株式会社(以下、「三洋DI」)の全株式を2013年3月31日付けでアドバンテッジパートナーズ有限責任事業組合(以下、「AP」)がサービスを提供するファンドが出資する特別目的会社株式会社AP26(以下、「AP26」)に譲渡することにつき、AP26と合意に至りましたので、お知らせいたします。

三洋電機は、対象事業における意思決定の迅速化と強固なファイアーウォールの確立を目的に、本年7月1日にデジタルカメラ及びデジタルムービーカメラ事業を三洋DIとして別会社化し、当該事業の強化のため、種々の施策を進めてまいりました。しかし、競争が激化する当該市場において競争力を維持し、お客様であるブランドメーカーに対してより優れた製品を提供するためには、三洋DIが持つ技術力やお客様との強いパイプを最大限活かし、事業をさらに発展させることの出来るパートナーのもとで事業運営することが望ましいとの判断に至りました。

当社は、このような条件を満たすことのできる譲渡先として、国内において豊富な投資実績を持ち、企業価値向上のための方策について様々なノウハウを持つAPが最適と考え、APがサービスを提供するファンドが出資するAP26に対象事業を譲渡することといたしました。対象事業は、APのもとで独立した事業体としての基盤を固め、今後は成長に向けてより積極的な事業展開を図ることが可能になるものと考えております。

コメント
デジカメNEWSでは、11月18日にデジカメがなくなるかも?という記事をアップしました。
その心配が、ついに現実となるかもしれない事態に、驚いています。

さまざまなニュース記事を読むと、売却額は数億円とか。

個人的には、サンヨーのデジカメは、日本のデジカメ業界全体を象徴するものの一つだと感じていました。たとえサンヨーブランドのデジカメを買ったことがなくても、OEMで製造されたフジやオリンパスなどのデジタルカメラを購入したことのある方は多いのではないでしょうか。

今回のできごとが、日本のデジカメ業界全体の転換点とならないことを願っています。

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