ニコンは、APS-Cサイズのイメージセンサーを搭載したコンパクトデジタルカメラ「COOLPIX A」を発表しました。

「COOLPIX」初のニコンDXフォーマットCMOSセンサー搭載「COOLPIX A」を発売 (2013-03-05:ニコン)

COOLPIX A

ニュースリリースの概要
○専用設計された28mm相当F2.8の単焦点NIKKORレンズを搭載
○ニコンDXフォーマットCMOSセンサーを搭載(APS-Cサイズのセンサー)
○7枚羽根虹彩絞り採用
○約111.0×64.3×40.3mm 質量約299gのコンパクトなボディー
○有効画素数は1616万画素
○光学ローパスフィルターレス仕様を採用

発売予定 2013年3月下旬
カラー ブラック、シルバー

コメント
2008年の「DP-1」(シグマ)の登場以来、コンデジに大サイズセンサーを搭載するというのがトレンドとなっています。

当初は、追随するメーカーはなかったと思いますが、2011年の「FinePix X100」(富士フイルム)、2012年の「RX-1」(ソニー)と続きました。また、単焦点ではなくズームレンズですが、2012年に「PowerShot G1X」(キヤノン)も発売され、売れ行き順調のようです。

上記のモデルよりも少しセンサーサイズは小さいのですが、2012年の「RX-100」(ソニー)も大きめのイメージセンサーを搭載し、人気を博しています。

今回発表された「COOLPIX A」も、そうしたトレンドに沿ってニコンから登場するモデルだと思います。

ところで、昨年までのニコンには、「小さなイメージセンサー」(高級機市場における「coolpix P310」など)・「多画素」(D800など)のイメージを持っていました。

しかし、ここにきて方向性が変わってきたようにも感じます。先日お伝えした「coolpix P330」は、「高級コンデジ」の文法どおりに、少し大きめの1/1.7型のイメージセンサーを搭載し、なおかつ他のライバルと同じく記録画素数を1200万画素にスペックダウンさせてきました。

この「COOLPIX A」も、独自路線ではなく他の「大サイズセンサー・単焦点」のモデルと同じ方向性で作られているように感じました。たとえば焦点距離が28mmというのは、シグマの「DP-1シリーズ」や、富士フイルムの現行機種「X100S」と同じです。

「光学ローパスフィルターレス」についても、「DP-1シリーズ」はそうですし、富士フイルムの「X100S」も同様です。さらに、Jpegでの記録画素数も次のとおりで、さほど差がないように思います。(ただし、有効画素数については別)

COOLPIX A サイズL[4928×3264](初期設定)
FUJIFILM X100S <3:2>4896×3264
DP1 Merrill High Fine 4,704×3,136(約10MB)
※それぞれ公式サイトより

ということで、これら3モデルの画質や使い勝手がどうなのか、気になるところです。

なお、こうしたモデル(大サイズセンサー・単焦点レンズ)が、キヤノンやオリンパスなど他のメーカーからも近い将来に発表されるのか、ということも個人的には興味がありますね。

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