カシオ計算機は、1/1.7型センサーと全域でF2.8の明るい光学10.7倍ズームレンズを搭載した「EX-100」を発表しました。
発売時期 3月下旬
ニュースリリースより
今回ご案内の『EX-100』は、焦点距離28mm~300mmの全域で開放F値2.8を実現した、コンパクトで高性能なズームレンズを搭載。全域F2.8の明るさで望遠撮影時のブレを軽減するとともに、背景を美しくぼかして被写体を浮かび上がらせる表現も楽しめます。
明るいレンズ、受光面積が広く高速連写に適した1/1.7型センサー、そして独自のEXILIMエンジンによるハイスピードテクノロジーにより、サクサク撮れる高速レスポンスと高画質を同時に実現しています。
主な特長
○表現の異なる9枚をワンシャッターで撮れる「プレミアムブラケティング」
「フォーカス×絞り」
「ホワイトバランス×明るさ」
「ホワイトバランス×彩度」
「ホワイトバランス×コントラスト」
「コントラスト×彩度」
「彩度×明るさ」
「コントラスト×明るさ」の7種類
○全域F2.8の明るい光学10.7倍ズームレンズ
焦点距離28~300mm相当の全域で開放F値2.8
○1/1.7型の裏面照射型CMOSセンサー
○「インターバル撮影」&「タイムラプス」
○5軸方向の手ブレ補正
○手ブレ補正と高速連写合成の組み合わせで5段の手ブレ補正効果
○液晶チルト機構
○本体前面にフロントシャッターボタンを装備
○パスト連写
シャッターボタンを押した前後の画像を最大30枚保存
○「電子水準器」&「グリッド表示」
○3段分のND(減光)フィルター
○最大1000fpsの「ハイスピードムービー」
○ムービー撮影中の静止画(12Mサイズ)高速連写「スチルインムービー」
コメント
先に発売された「EX-10」の高倍率モデルともいえる「EX-100」です。
基本的に「1/1.7型センサー」および「全域E2.8の28-300mm相当レンズ」というスペックで、おおよその性能がうかがえます。
そして、このスペックは現在販売中のオリンパス「STYLUS 1」と同じです。
もちろん「映像エンジン」などの違いはあると思いますし、ボディデザインもかなり異なります。「EX-100」には、カシオらしいさまざまな機能が搭載され、それだけでも選択の対象になりそうです。
ただ、2点ほど書かせてもらうとすると、ひとつは価格の高さがネックとなりそうです。オリンパスと違って「高級コンデジ」としてのブランドはあまり認知されていないと思います。
そのオリンパスにしても「STYLUS 1」は好評のようですが、高級デジカメ「XZ-2」は2万円台と値崩れしています。さらに一つ前のモデル「XZ-1」に至っては、1万円台後半というとても高級デジカメとは思えないほどの値下げですね。(誤解がないよう書いておくと「XZ-1」の写りは高い評価のようです)
果たして、この「EX-100」の実売価格は発売半年後でも大きく値崩れしていないか、気になります。
もうひとつは、「セールスポイント」の「2軸ブラケティング」です。
カシオへのインタビュー記事を読む限り、従来のカメラマニアのように、設定をあれこれ工夫して写りを追求するということを狙っていないように思います。誰でもシャッターを押しさえすれば期待以上の画像が得られる、といったことを目標にしているというイメージを個人的には持っています。
そうなると、9枚もの画像を保存して、「さぁ、どれでもお好きなモノを選んでください」というアプローチは違和感を感じました。
むしろカシオが考える最良の一枚だけを、バシッと「これでどうだ!!」と出すほうがカシオらしいと思うのですが、いかがでしょうか?
設定を変えながら9枚を連写するデジタルカメラ 高倍率ズームモデル(カシオ)
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