以前、デジタルカメラの画素数についていったい何万画素が必要なの?という記事を書きました。
結論から言えば、「2L版で400万画素」「A4にプリントする場合で1200万画素」といったところです。(理由は上リンク先記事からどうぞ)

この画素数は、「ノートリミング」という条件ですから、「傾きを補正」するなどして「トリミング」する場合には、それ以上の画素数があった方がいいですね。

ところで、必要かどうかはともかく、今後デジタルカメラの画素数はどれだけ増えていくのでしょうか?

そのことに関して、「デジタル生活応援サイト BCNランキング」に興味深い記事が掲載されていました。

  どこまで上がる? デジタルカメラの画素数(BCNランキング)

それによると2011年の段階で90%以上のデジカメ(販売台数)が、1200万画素以上となっています。
また、2012年4月の段階では1200万画素未満のデジカメはわずか5%未満の販売台数でした。

誤解がないよう記しておきますが、販売台数がわずかな「1200万画素未満のデジカメ」は、画質が悪いというわけではありません。

以前は画素数が多いほど、おおむねグレードの高いデジカメという状況が確かにありました。同じシリーズのデジカメで、400万画素のものと500万画素のものとがあれば、500万画素のほうが高価でした。

ところが現在では、小さなセンサーを搭載した機種が「1600万画素~」、大きめなサイズのセンサーを搭載した高級機が「~1200万画素」といった逆転現象が生じています。

たとえば、大きめの「1/1.7型」のセンサーを搭載し画質に定評のあるたリコーの「GR DIGITAL IV」とか、パナソニックのハイエンド「LX7」は約1000万画素です。現在は、必ずしも画素数が多いほど高画質とは言えませんね。

話を、「デジタルカメラの画素数が増え続けている」ということに戻します。

現在、おおむね1200万画素以上となっているコンパクトデジタルカメラですが、過去の流れからすると、近い将来1600万画素以上のものが主流となりそうですね。既に2000万画素というコンパクトカメラも登場しているだけに、2~3年後には2000万画素というのが主流になるのかもしれません。

ところで、高画素機が必要かという意見もよくネット上に掲載されています。たとえば、現在は1600万画素を表示できるモニターは一般的ではなく、せいぜい800万画素程度の4K対応モニターが最高クラスのスペックです。1600万画素というのは、無駄に画素数が多いという意見も読みました。

ただ、今から10年前を振り返ってみると、800万画素の4Kモニターなど市販されていませんでした。現在幅広く使われているWUXGA(1920×1200:約200万画素)の液晶モニターも一般には流通していなかったと思います。

当時、普及していたのはXGA(1024×768)のモニターでしたが、わずか約80万画素の表示ですね。

だからといって、80万画素のデジタルカメラが現在でも通用するかというと・・・。

10年先を見越すなら、今ある環境で必要十分な画素数でヨシとするのが必ずしもいいとは限らないと思いました。

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