カシオの「EX-ZR1000」は、EXILIMシリーズのフラッグシップモデルとなるデジタルカメラです。数々の先進機能を搭載し、発売前から話題となったモデルです。

なお、「RAW記録が可能」ということでいわゆる「高級コンパクトデジカメ」のひとつですが、センサーサイズは一般的な「1/2.3型」です。


ライターの方などのレビュー

【新製品レビュー】カシオEXILIM EX-ZR1000
~「サクサク撮れる」に磨きがかかった最上位EXILIM
(デジカメWatch)
△70mm相当と78mm相当のあいだで最短撮影距離が大きく変わる。70mm相当時は7cmまで寄れるのに対して、その次の78mm相当になると一気に30cmに伸びる。なので、望遠でクローズアップを狙いたいなら、この70mm相当のポジションを活用するといい。
△手ブレ補正はセンサーシフト式。歪曲収差などは画像処理で補正しているようだ。
△半押しから合焦までのタイムラグはとても短い。公称では最速で0.15秒(たぶん広角端の数字だろうけれど)。望遠端でもけっこう速くて、気持ちよくピントが合ってくれる。
△液晶モニターは3型、約46万ドットの高性能クリア液晶。上方向のみだが180度まで開くのが新しい点。液晶モニターの背後に折りたたみ式の自立スタンドを隠し持っているのがおもしろい。
△ベストショットに新しく「RAW撮影」が追加され、RAW+JPEG同時記録が可能になった(ファイル拡張子はDNG。なので、専用ソフトなしでも現像できる)。
△シャッターからアクセスランプ消灯までは4秒強と、コンパクトカメラのRAWとしてはとても速い。しかも、アクセスランプが点滅しているあいだでも次々とシャッターが切れるので、書き込み待ちのストレスもまったくない。コンパクトカメラのRAWで、これだけさくさく撮れるのはちょっと記憶にない。

さらに進化した“サクサク感” カシオ「EX-ZR1000」(デジカメプラス)
△3型/46万画素の背面液晶は、自分撮り可能な180度まで跳ね上げることのできるチルト式だが、跳ね上げるためには一度手前に引く構造となっており、少しスムーズさに欠ける印象を受ける。
△モーションシャッターは標準設定時、液晶を180度跳ね上げると自動的に起動するようになっており、シャッターボタンを押して撮影開始とした後、画面端に動くものがあると、2秒のセルフタイマーが動いて自動的に撮影する。1枚を撮影して終了ではなく、基本的には動きを関知すれば、その都度、撮影が行われる。
△モーションシャッターは昨年春の「EX-TR100」にも採用されていたが、TR100は回転2軸というユニークなスタイルもあり国内では大きなヒットとなることなく、後継モデルも1モデルしか投入されなかったのだが(しかも後継モデルは発売前に販売終了)、モーションシャッターはチルト液晶搭載の本モデルにて復活した格好だ。
△特にAF合焦速度は非常に高速で、一般的なスナップならばシャッターボタンの半押しを意識させないほど、連続してシャッターを切れる。望遠端でもそれなりに速度は保たれており、ピント合わせにストレスを感じることはない。
△RAW撮影時にも処理速度は高速で、カードへの書き込み中(ランプ点滅中)でも、次々にシャッターを切れる。これは快適だ。
△バッテリーの保ちも非常によく(CIPA基準で撮影可能枚数は約470枚)、軽快さとバッテリーライフにこだわるEXILIMらしい製品だといえる。

速さ、表現力、撮影スタイル、どれもが新次元の「EXILIM EX-ZR1000」デビュー(マイナビニュース)
△実際に使ってみると、センサーやレンズにお金をかけることで高級化したコンパクトデジタルカメラとは、ベクトルが大きく異なることに気付くだろう。そのキャラクターをあえてひと言で表現するなら「スーパーコンデジ」。一眼には逆立ちしても実現できない、コンパクトならではのメリットとユニークなアイディアが詰め込まれている。早い話が、使うたびに「すげぇ!」と驚かせてくれる、そんなカメラである。

△モーションシャッターは……(中略)……構図が決まったところで、モニタ上の手のひらアイコンに触るように手を伸ばすと、カメラが”合図”と判定し、セルフタイマーをスタートさせるのだ。
△文字で書いても今ひとつ分かりにくいので、ぜひ動画をご覧あれ。

△EXILIMといえば、そのスピード感と撮影の快適さ。0.99秒の起動時間、0.016秒のレリーズタイムラグ、0.26秒の撮影間隔、0.15秒の高速AFをうたうが、それは通常撮影時の話。「BS」(ベストショット)モードに新しく搭載された「スナップ撮影」では、フォーカスを無限遠(パンフォーカス)に固定してしまうことで、AFすら使わないフォーカス0秒の撮影を実現した。
△全焦点マクロでは、メインの被写体のほか、背景を含むさまざまな部分にフォーカスを合わせながら、つまりAFの焦点をずらしながら高速連写する。連写画像をカメラ内で合成することによって、マクロ撮影でありながら、画面全域にピントがあった写真を作り出す。これはもはや、従来の光学カメラでは不可能だった表現だ。ある意味、こういったことができるのが”デジタルカメラ”なのだともいえる。
△連写合成が実現する驚異の高感度撮影「HSナイトショット」も進化。ZR300のISO 12800相当から、ISO 25600相当へと強化された。ここまで来ると、暗視モードといっても過言ではない。
△ZR1000は「その先のコンパクト」の姿を見せてくれていると思う。だが、私がここでどんなに言葉を尽くして、挙げ句には動画まで使って説明したところで、ZR1000のリアルな「すげぇ!」は伝わらない。ぜひ、店頭で手にとって、この「スーパーコンデジ」の魅力に触れてみてほしい。

価格情報

気になる価格ですが、日々変動していると思いますので、次のリンク先でご確認ください。

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