いつだったか、「キヤノンは1億画素のセンサーを作っている」という内容の文を書きました。

情報源が何だったか、その時はすぐに見つからなかったのですが、ようやく見つけましたのでリンクしておきます。

APS-Hサイズで世界最高の約1億2,000万画素の
CMOSセンサーの開発に成功
( 2010年8月24日キヤノン株式会社)

さて、ニュースリリースをよく読むと、単に1億画素のセンサーを作ったというだけでなく、読み出しの速さや動画への対応もなされているようです。

  ■最高約9.5コマ/秒の超高速読み出しを実現
   CMOSセンサーでは、多数の画素を高速に読み出すために並列処理を行います。
   並列処理する信号数が増加すると信号遅延やタイミングのわずかなずれが問題となります。
   キヤノンは読み出し回路のタイミング制御方法を工夫することで
   センサー信号を高速に読み出すことに成功しました。
   これにより、1秒間に最高約9.5コマのスピードで出力することが可能になり、
   超高精細画像の連続撮影を実現します。

  ■任意の領域をフルHD動画出力可能
   新開発のCMOSセンサーは、フルHD(1,920×1,080画素)動画を出力する機能も備えています。
   センサー画面全体のうち、約1/60の任意の領域をフルHD動画で出力することができます。

ということで、キヤノンは今から2年以上前の2010年8月の時点で1億画素のセンサーを開発し、しかもそれは高速読み出しや動画にも対応したCMOSセンサーでした。

あとは、販売製品にどういかすかだと思います。

ここで、少々気になるのが、現在(2012-12-24)、キヤノンはAPS-Hセンサーを搭載したデジタルカメラを販売していないということです。

以前は、フラッグシップの1Dシリーズが伝統的にAPS-Hセンサーを採用していました。ところが、現在発売されている1DXはフルサイズセンサーを採用しています。このままだと、せっかくの1億2000万画素センサーを搭載したデジカメは発売されません。

できれば、新しいシリーズでAPS-Hサイズのセンサーを搭載した「高速かつ高画素」のデジタルカメラが発売されることを期待してます。

おすすめの記事