パナソニック株式会社は、光学12倍ズームレンズを搭載したコンパクトデジタルカメラ 「LUMIX DMC-TZ70」を発表しました。
ニュースリリースより
本製品には、受光感度を高めた12.1M 高感度MOSセンサー、広角24mmからの光学30倍ズームのライカDCレンズを搭載しており、暗い場所での撮影や望遠撮影など、幅広いシーンできれいな写真を残せます。
また、ファインダーを約116万ドット相当に高精細化したので、被写体をはっきり表示でき、ピントの確認がしやすくなりました。さらにアイセンサーを搭載し、ファインダーに目を近づけるだけでモニター表示とファインダー表示を切り換えます。
加えて、コントロールリングの搭載や、あらかじめ設定した間隔で撮影するインターバル撮影など、多彩な撮影機能や優れた操作性により、思いどおりの撮影が可能です。
発売日 2015年2月13日
主な特長
○ノイズを抑え明るく撮影できる12.1M 高感度MOSセンサー
1画素あたりの面積を従来機(DMC-TZ60)の150%に拡大し
受光感度を高めた12.1M 高感度MOSセンサーを搭載
○光学30倍(35mm判換算24~720mm)ズームの
ライカDC VARIO-ELMAR(バリオ・エルマー)レンズを採用
○電子ファインダーを約116万ドット相当に高精細化
○定点撮影やタイムラプス動画が撮影できる「インターバル撮影」
○RAW撮影に対応
○AVCHDのフルハイビジョン60p動画を撮影可能
○「5軸ハイブリッド手ブレ補正」
○撮影時の映像の水平を保ち見やすく補正する「傾き補正」
○「USB充電」対応
主な仕様
・センサー 1/2.3型CCD 1210万画素
・レンズ 24-720mm相当 光学30倍ズーム F3.3 – 6.4
・感度 ISO 80-6400
・液晶モニター 3型 約104万ドット
・電子ファインダー 約116万ドット相当 視野率約100%
・連射 メカシャッター時:約10コマ/秒 最大6コマ
・動画 【AVCHD】FHD 60p:1920×1080
【MP4】FHD 30p:1920×1080
・撮影可能枚数 約300枚
・大きさ 約110.7 x 64.6 x 34.4mm
・重さ 約243g(電池等含む)
公式サイト LUMIX DMC-TZ70
コメント
先日、パナソニックの他のコンパクトカメラについて書いたのですが、あまりのスペックダウンに次の記事をアップする気がしぼんでました。
でも、今回発表されたコンパクトカメラの中で、このモデルだけはなかなか充実した内容のようです。
すぐアピールされるだろうポイントとしては「光学30倍ズーム」です。
でも、ホントに注目すべき点は別のところにあります。それは、「画素数」です。
前モデルの「LUMIX DMC-TZ60」は、有効1810万画素でした。そして、今回発表された「LUMIX DMC-TZ70」は、有効1210万画素です。約2/3に減っていますね。
これによって、センサーの1画素あたりの面積を約1.5倍にしています。そうすると、相対的にノイズが減って、大ざっぱにいうなら今まで「ISO 800」くらいの画質が「ISO 1200」にしても得られるということになります。
さらに、画像処理エンジンの進化などで、「ISO 6400」まで対応しています。ちなみに、前モデルの「TZ60」は、「ISO 3200」までで、「ISO 6400」は拡張ISO感度という扱いでした。こちらも大ざっぱにいうと、「2倍の高感度対応」ということになります。
もちろん、もう少し低い感度で撮影した画像も、ノイズが少なくてよりクリアだと思います。
「でも、たったの1200万画素で大丈夫なの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。これについて結論からいえば、ほとんどのシーンで問題なし!
参考までに、いったい何万画素が必要なの?という記事を以前アップしていますので、ご覧ください。
なお、パナソニックのこの「TZシリーズ」は、動画撮影にとても便利なので、個人的にも6台も購入しています。そして、今回発表された「コンデジ」の中では唯一、この「LUMIX DMC-TZ70」だけが、「ステレオ録音」に対応しています。
ということで、動画も静止画もという方には、ぴったりのもでるだと思います。
なお、もう一つだけ特筆すべき事項をあげておくと、シリーズ初の「RAW撮影」ができるようになりました。センサーが「1/2.3型」ということで、一眼レフのような高画質は望めないと思いますが、たとえばホワイトバランスの調整が撮影後にできるのはとても便利だと思います。
ブログにレストランで撮った料理写真を掲載したいときなど、すっきりとした色調の画像が、一手間かけると得られますね。