最近、多忙で記事にするかどうか悩んだのですが、「ネオ一眼」の最新機種としてこの「COOLPIX P900」を取り上げてみたいと思います。
では、いつものようにニュース記事の紹介から。
ニコンのPRESS RELEASE/報道資料より(抜粋)
概要
株式会社ニコンイメージングジャパンは、本格的な撮影ができる多機能、高性能なコンパクトデジタルカメラCOOLPIX Pシリーズの「COOLPIX P900」を発売します。
「COOLPIX P900」は、広角24mm相当から超望遠2000mm相当(35mm判換算の撮影画角)までをカバーする光学83倍ズームを搭載。
色収差の補正に優れたスーパーEDレンズを採用した大口径レンズにより、超望遠撮影時でも鮮鋭感のある美しい描写が可能です。
そのほか、デュアル検知光学VRにより達成した5.0段の手ブレ補正効果や、約0.12秒の撮影タイムラグを実現しているほか、アイセンサー付き電子ビューファインダーなどを搭載しています。
発売時期
2015年3月19日予定
主な特長
○広角24mm相当から超望遠2000mm相当をカバーする光学83倍レンズを搭載
○レンズ前約1cmまで被写体に近づけるマクロ撮影
○新開発のデュアル検知光学VRにより5.0段の手ブレ補正効果を実現
○新フォーカス機構を搭載
最広角側で約0.12秒 最望遠側で約0.75秒の高速化を実現
○アイセンサー付き電子ビューファインダー
視野率約100% 約92万ドット
主な仕様
・センサー 1/2.3型原色CMOS
有効1605万画素(画像処理で減少することがあります)
・レンズ 24-2000mm相当 光学83倍ズーム f/2.8-6.5
・感度 ISO 100~6400
・液晶モニター 3型 約92万ドット バリアングル方式
・電子ファインダー 約92万ドット相当 視野率約100%
・連射 約7コマ/秒 7コマまで
・動画 1920×1080(29.97fps)
・撮影可能枚数 約360コマ
・大きさ 約139.5×103.2×137.4mm
・重さ 約899g(電池等含む)
公式サイト
コメント
前作「COOLPIX P600」は、光学60倍ズームという仕様でした。
※以下、画像はネットショップのものを使っています。
そして、これに対抗するかのように、キヤノンから「PowerShot SX60 HS」は光学65倍ズームというハイスペックな機種が発売されています。
もちろん、ニコンも黙ってみているワケはなく、一気に光学83倍ズームと、びっくりするような仕様で登場したのがこの「COOLPIX P900」です。
「COOLPIX P600」では低スペックだった約20万ドット相当の電子ファインダーも、約92万ドット相当と、まずまずの仕様になりました。
個人的に気になっていたオートフォーカスの遅さも、プレスリリースによると、次のように改善されているみたいです。
新フォーカス機構を搭載し、最広角側で約0.12秒、最望遠側で約0.75秒の高速化を実現
ということで、ほぼオールマイティに使えそうなモデルのような気がしますが、気になる点を2~3書いておきます。
まず、大きさ・重さがヘビー級だということ。ライバルになるだろうキヤノンの「PowerShot SX60 HS」は、650gと249gも軽い仕様です。
次に、連写性能。こちらのニコン「COOLPIX P900」は約7コマ/秒で、7コマまで。対する「PowerShot SX60 HS」は、約6.4枚/秒でSDカードの容量が続く限り撮り続けられる、という仕様です。どちらが便利に使えるかは、明らかですね。
そして、もうひとつは価格です。いつものAmazonで調べてみました。
現在(2015-3-10)は発売前なので予約価格ですが、67,554円とのこと。
1インチセンサーを採用し、4K動画対応のパナソニック「FZ1000」が73,511円、キヤノンのPowerShot SX60 HS」は45,741円。※どちらもAmazonでの価格。
超望遠撮影は魅力だけど、たぶん後1年程度では他社からも同等スペックの製品が登場するだろうと考えると、微妙なお値段のような気がします。
ただ、現時点ではもちろんこのスペックは「世界一」と思いますので、そこに魅力を感じた方なら買うのは「今が旬」なのかもしれませんね。