最近、SONYのサイトで、ふたつの似たページを見かけました。

ひとつは、下のような画像のサイトです。ご覧になったことのある方も多いのでは?

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  ※画像は、ソニーのサイトにリンクしています。

  デジタル一眼、「損しない」キレイの決め手!
  イメージセンサーの大きさが決め手!

「損しない」だなんて、なかなか思い切った書き方だと思いましたが、よく読むと「イメージセンサーの大きさが決め手!」と書いてあるように、「大きなサイズのセンサーがいい」と宣伝しているようですね。

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  ※画像は、ソニーのサイトにリンクしています。

  センサーの大きさでキレイは大きく変わります。

こちらも、似たような主張ですね。

確かに、センサーの大きさが画質とって重要だというのはよく分かります。デジタル一眼レフとコンパクトデジカメとの画像を見比べるてみると、唖然とするほどの画質差を感じることがあります。

晴天野外とか近距離の撮影では、さほど差は感じないこともあります。ところが、遠景であるとか暗い室内撮影ですと、明らかに描写の差があると思います。

ただ、上で掲載した二つのページでは、「センサーの大きさ」といいつつ「APS-C」を宣伝しているところに若干の違和感を感じました。

一般的なコンデジに比べると「AS-Cサイズ」は10倍程度の面積があります。しかし、いわゆる「フルサイズ」は、「APS-C」のサイズの約2.5倍くらいのセンサーサイズがあります。大きなセンサーのメリットを宣伝するなら、フルサイズセンサーのほうが「損しない」「キレイの決め手!」となりますね。

また、この「損しない」というのが個人的には疑問を感じました。

デジタル一眼には比較的小さなセンサーのものもあります。たとえば「ニコンワン:1型」とか「ペンタックスQ:1/2.3型」です。

これらのニコンやペンタックスのカメラを買うと損するのでしょうか?

ニコンワンについては、昨年(2012)、「J2」が年間で最も売れたミラーレス一眼ですし、ペンタックスQも(現在はモデルチェンジして「ペンタックスQ10」)販売が好調のようです。これらのデジタル一眼は、センサーサイズは比較的小さくてもよく売れていますね。

また、カメラ雑誌の記事を読むと、(最近のデジタル一眼では)「センサーサイズの大きさは気にしなくてもよい」という記事が掲載されていました。

そうすると、「果たしてソニーの主張することが正しいの?」という気がしました。

さらに、デジタル一眼で広く使われている「APS-C」というサイズについては、「将来なくなるのでは?」という文章も最近は出ているようです。理由は、画質優先なら「フルサイズ」に移行するのかではないか、ということのようです。

現在(2013-2)はコンパクトデジタルカメラでも「フルサイズ」のものもあります。

近い将来、「画質を言うならフルサイズ」という流れになるのか、「APS-Cがキレイの決め手」となるのか、「小さいセンサーサイズでもOK」になるのか、個人的には大変興味があります。

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