「フォトキナ2012」のレポートがいろいろなサイトにアップされています。

そうした記事の一つに、「デジタル生活応援サイトBCNランキング」によるカシオ計算機の方へのインタビューが掲載されていました。

一眼レフでも撮れない写真をコンパクトで――カシオ計算機羽村技術センターQV事業部商品企画部 渋谷敦部長

この「一眼レフでも撮れない写真をコンパクトで」というのは、「全焦点マクロ」による写真のことだと思います。一眼レフでマクロ撮影をすると、対象物以外はボケた写真になることが多いと思います。もちろん、そうした写真を狙って撮るワケですが、逆に背景とかにもピントがあったマクロ写真のことを「全焦点マクロ」と表現しているようです。

さて、今回注目したのは、実はこのことではなくて、リンク先の記事の最後辺りに書いてある内容です。

ミラーレス一眼は本当にユーザーのための製品なのか?

……カシオは日本の主要デジタルカメラメーカーのなかで、唯一、レンズ交換型の製品をもっていない。なぜ、カシオはコンパクトにこだわり続けるのか?

……ミラーレス一眼に関しては「ある程度割り切りながら小型化したり、価格を下げたりしたコンパクトカメラの方向を向いた製品」と指摘する。「それなのに、レンズをいくつか持って、ユーザーに交換してもらうというのを強いるのはどうかと思う。それが本当にユーザーに合った提案なのだろうか」と疑問を呈し、「ミラーレス一眼は、かなり中途半端な市場になってしまう危険性がある」と危惧を語った。

  ……(中略)……  

渋谷部長は、最後に「ミラーレス一眼より、大型センサを積んだコンパクト1台で、さまざまな場面で使ってください、という提案のほうがわかりやすい」と、現在のミラーレス一眼に流れる市場のなかでも、コンパクトデジタルカメラで戦う姿勢をみせた。

と言うことなのですが、いかがでしょうか?

個人的には、「レンズをいくつか持って、ユーザーに交換してもらうというのを強いる」というあたりに、強い違和感を感じます。ミラーレスを買う方って、レンズ交換がしたいのではないでしょうか?

それと、「大型センサを積んだコンパクト」というのは、たとえばキヤノンのG1Xとかだと思うのですけどカシオってそういうデジカメを出してましたっけ???

でも、G1Xの「1.5型」どころか、現在(2012-10)広く使われている「1/1.7型」のセンサーを搭載したデジタルカメラさえ、カシオのラインナップには無かった気が……

もしかして、私が気づかないだけなのか、それとも近いうちにカシオからそういったデジタルカメラが発表されるのでしょうか?

追記 この記事を書いてから、あらためてカシオのサイトで、掲載されているデジタルカメラのセンサーサイズを確認しました。すると、EX-F1(生産終了)が「1/1.8型 有効画素数600万画素」(比較的大きなセンサー)となっていましたが、それ以外はほとんど「1/2.3型」のセンサーを採用していました。(EX-Z270とEX-Z29とEX-Z9は、さらに小型の「1/2.5型」を採用:いずれも生産終了)

特に、現在生産されているデジタルカメラは例外なく「1/2.3型」のセンサーを採用していましたので、おそらくカシオは「大型センサーを搭載したデジタルカメラ」は生産していないと思います。

それにしても、カシオってラインナップが豊富というか、デジタルカメラの種類が多いですね。調べるのに時間がかかり、疲れました。

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