富士フィルムから発売されているFinePix F770EXR は、コンパクトボディに「20倍ズーム」で人気のモデルです。
こうした「コンパクト」かつ「高倍率」モデルは各社から販売されている・・・とはいえ、20倍を越える光学ズームモデルは数えるほどしかありません。意外なことに、ソニーにはコンパクトボディという条件と光学20倍ズームという条件を同時に満たすモデルは探し出すことができませんでした。
光学20倍ズームのコンパクトモデルで、まだデジカメNEWSで取りあげていないのは・・・探してみると、ひとつだけ見つかりました。それも、20倍ズームを越える「光学24倍ズーム」のデジタルカメラです。
ということで今回は、昨日発売開始の24倍ズームOLYMPUS SZ-14 を取りあげて、FinePix F770EXR と比べてみたいと思います。
機種名 | OLYMPUS SZ-14 | FinePix F770EXR |
センサー | 1/2.3型 | 1/2 CMOS |
1400万画素 | 1600万画素 | |
感度(ISO) | 80-1600 | 100-12800 |
レンズ(換算) | 25-600mm | 25-500mm |
F3.0-6.9 | F3.5-5.3 | |
液晶モニター | 3型 約46万画素 | 3型 約46万画素 |
連射(1秒間) | 約11コマ など | 11コマ(サイズM.S) 8コマ など |
動画記録 | 1280×720 | 1980×1080 ステレオ録音 |
内臓メモリー | 59MB | 約30MB |
撮影可能枚数 | 約220枚 | 約300枚 |
大きさ | 106.5mm× 68.7mm× 39.5mm | 105.1×63.3×36.0mm |
重さ | 216g | 234g |
そのほか | 3D撮影 など | 前後撮り連写 など |
こうしてみると、さすがにズーム倍率はOLYMPUS SZ-14 にアドバンテージがありますね。内臓メモリーが59MBもあるも優れた点です。
ただ、FinePix F770EXR はたいていのスペックで不満のないモデルです。「そつなく」というとホメ言葉に聞こえないかもしれませんが、どの項目をとっても大きな欠点がないというのは、トータルでは優れたデジタルカメラだと思います。
また、動画撮影はFinePix F770EXR にアドバンテージがあるようですね。
それと、肝心の画質についてですが、OLYMPUS SZ-14 は今のところ公式サイトに作例が掲載されていません。一方、FinePix F770EXR は人物写真を含む2枚の作例が公式サイトに掲載されていますので、そちらをご参照ください。(追記:この記事を書いた後、 SZ-14の「実写サンプル」が掲載されました)
まったくの主観ですが、OLYMPUS SZ-14 はオリンパスの多くのデジタルカメラの中における1モデル、FinePix F770EXR は富士フイルムのデジタルカメラの中で「看板モデル」、という印象を今回の記事を書きながら持ちました。
先日(2012年2月17日)、FinePix F770EXR スペシャルサイト|FUJIFILM も公開され、ますます広報活動に力の入ったモデルだと感じました。
追記
この記事を書いた時点では、さほど注目していなかった「SZ-14」ですが、その後「実写サンプル」を確認したり、操作したりしてみてけっこう好印象を持ちました。また、実際に注目されている方もけっこういらっしゃるようなので、あらためて記事を書いています。(下の「関連記事」)
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