駅の辺りから、海辺にカメラを向けて撮った風景です。
以前、ここにはビルが建っていました。
景観をよくするために、21世紀の初めに市が土地建物を買い取って、見晴らしを良くしたとのこと。
そのおかげで、港町らしい眺めとなっています。
ところで、かつて建っていたビルには、一軒の喫茶店が入っていました。
あるとき、そこのママさんがインドの方と結婚した女性からスパイスを頂いたそうです。
そのスパイスはとても辛かったので、なんとか当時の日本人でも食べやすいように工夫して、焼きカレーという料理を作ったそうです。
2~3年前に、もう高齢のご本人からそのお話を聞きました。
また、写真左のビルの1階にはイギリス人がやっているカフェがあります。
そこの焼きカレーが好きで、何度か食べに行きましたが、付け合わせには小鉢に入ったフルーツが付いていました。
なぜ一般的なサラダではなく、カットフルーツの取り合わせが付いているのか、その時は疑問に感じていました。
その後、焼きカレーを考案したというおばあさんの娘さんが、新しく始めたという喫茶店に行く機会がありました。
もちろんオーダーしたのは焼きカレーです。
すると、付け合わせには、メロンなどが入ったフルーツサラダが付いていました。
いつからこんな付け合わせなのかお聞きしてみると、焼きカレーを考案したというおばあさんがいらして、「40年間変わっていません」と、キッパリとおっしゃいました。
もしかすると、イギリス人のカフェはその影響を受けていたのかもしれません。
そういえば、最近はあのイギリス人のお爺さんの姿を見かけないのですが、お元気なのかしら?