年末も押し迫ってきたので、このシリーズも3回目で最後にしたいと思いますが、まだまだ続くかな?

カシオへのインタビューから

カシオへは、ひさびさの「高級コンパクトカメラ」となった「EX-10」のことから話題が始まっています。

Q:EX-10のセンサーは1/1.7ですが、もっと大きなセンサーはどうだったんですか?

A:……ハイスピード性能を高める観点から、1/1.7型センサーがベストであると考えました。

実は、カシオはなかなかこういった「大きめのセンサー」を搭載したカメラを作りませんでした。何年か前には、あったのですが、ここしばらくはなくなっていましたから。

確か初めて1000万画素のコンパクトデジカメを出したのがカシオで、その当時は大きめのセンサーを搭載したデジカメを作っていました。さらに、初代エクシリムが好評で、画素数を200万画素から300万画素にした新型機を出したときに「大きめのセンサー」を搭載していたと思います。

インタビュー記事に戻ります。

Q:来年以降もやっぱりこういった高級コンパクト路線は続けられるんですか?

A:こういったこともやりながら、カシオとして通常のカメラとは異なるものを引き出していきたいと思っています。

ということですが、ここはもう一息、ミラーレスのことを突っ込んでほしかった気もします。今までは「出さない」というスタンスでしたが、いつ方向転換があるか?と思っています。

関連記事 エクシリム最高峰モデル「EX-10」を発表(CASIO)

リコーへのインタビューから

実質、ペンタックスへのインタビューですが、社名が変わったのでこうなったようですね。

今年も「フルサイズ」の話題からスタートです。

Q:フルサイズはどうでしょうか?昨年は開発統括部長の北沢さんでしたが、いきなり同じことを聞きました(笑)。いつ出てくるんですかね?

A:……一眼レフの数少ないメーカーとして、フルサイズにも果敢にチャレンジしようと思っています。……お客様の声に真摯に耳を傾けると一眼レフの王道でまず来てほしいという声が多い気がしますね。まずは直球をど真ん中に投げる。……

Q:おおっ、そこまで言っていいんですか。

A:直球をど真ん中に投げたいとしか言っていませんけれども(笑)

ということなので、2014年にはペンタックスブランドのフルサイズ一眼レフが発売されると思います。個人的にはこれだけ分かれば十分です。

あと、645Dについても耳寄りな情報が掲載されていましたね。

Q:……もうそろそろモデルチェンジの時期ではないんですか。近いんでしょうか。

A:いやぁ(笑)。まあ、比較的近々お目にかけられるんじゃないでしょうか。

こちらも朗報ですね。

ソニーへのインタビューから

フルサイズのレンズに関してのこと。

Q:今のところ予定が5本ですが……。

A:発表済みの商品が5本で、それ以降の予定はロードマップを公表させていただいております。

参考 FEレンズ開発ロードマップ

ということで、今後も順調にレンズのラインナップが増えていくようです。

あと、ソニーは「小型一眼カメラのEマウント」と、「一眼カメラのAマウント」の二つのマウントがあります。そのことについてのやりとり。※ソニーは、「ミラーレスカメラ」という言葉は使わずに「小型一眼カメラ」とよんでますね。

Q:……トランスルーセントミラーで一眼レフ風、僕は一眼レフカメラと思っているんですけれども、将来もこの一眼レフカメラ、Aマウントのシリーズは続けていかれるんですか。

A:続けますよ。

Q:今後、レンズのラインナップもそろえていかれるんですか?

A:やります(笑)。

Q:Aマウントはだんだんシュリンクしていくんではないかと心配だったんですよ、僕は。

A:しません。

ということなので、Aマウントのデジタルカメラをお持ちの方もご安心ですね。少なくともレンズのラインナップは、増えそうです。

それにしても、ソニーの回答は明確です。個人的に、2014年も「トランスルーセント」のデジタル一眼が続くのか、注意深く情報収集したいと思ってます。

富士フイルムへのインタビューから

富士フイルムへのインタビューで興味深かったのは、レンズに関してです。いろいろと話があるので、個人的な観点でまとめてみました。なお、「 」内はインタビューへの回答の一部です。

・フルサイズの研究はしている。しかし、「少なくとも来年はボディもレンズもAPS-Cの充実というところははっきりと申し上げておきたいです」。

・レンズの光軸上にファインダーがある(ということは一眼レフタイプ?)といった「そういうカメラもオプションになってくるかも」しれない。

・バリフォーカルズームではなく本物のズームレンズ開発に取り組んでいる。

・画素数は増やしつつもSN比を上げる方向でやろうとしている。(画素数を上げてかつ低ノイズ?)

・Xシリーズの交換レンズは増やしていく。

・「今月ようやく10本目」「だいたい20本ぐらいがひとつの目標値かなと思ってやっています」

・「次はズームを充実させていきたいです」

ということなので、Xシリーズの交換レンズはもしかするとマイクロフォーサーズ並に充実していくかもしれませんね。

インタビューの中では、「いわゆる大三元といわれているああいうところです」というのがありましたので、高級レンズもラインナップされそうです。

個人的には、2月に登場する広角レンズも楽しみですけど、400mm相当以上の望遠レンズが出ないかと期待しています。(でも高価で買えないかも?)

あと、来年ではないようですが、フルサイズのカメラも視野に入っているのかな?という印象でした。

というあたりで、やっぱり4回目に続きます。

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2014年への展望~『一眼レフとミラーレスの未来』から~№2

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