ソニーは、35mmフルサイズセンサーを搭載したミラーレスカメラ「α7S」を発表しました。

ニュースリリースより

α7シリーズの新商品『α7S』は、新開発の有効約1220万画素35mmフルサイズ Exmor®(エクスモア)CMOSイメージセンサーを搭載し、画像処理エンジンBIONZ X™(ビオンズ エックス)との組み合わせにより、静止画・動画ともに常用ISO100~102400、拡張50~409600の圧倒的に広い感度域による高感度・低ノイズ撮影を可能にしたレンズ交換式カメラです。

高感度に加え、全感度域で広いダイナミックレンジを実現します。

また、フルサイズセンサーとして初めて、画素加算のない全画素読み出しに対応し、モアレ(縞模様)やジャギー(階段状の線)の少ない高精細な動画画質を実現しました。

さらに4K出力に対応し、外部レコーダーで4K映像を記録できます。

α7S

発売日 2014年6月20日(金)

価格 オープン価格

主な特長

○新開発の有効約1220万画素35mmフルサイズセンサーを搭載
○常用ISO感度100~102400 拡張50~409600
○全画素読み出しや4K出力を実現
○XAVC S規格の採用によりフルHD記録時に50Mbpsの高画質記録が可能
○新たにシャッター音を消音するサイレント撮影機能を搭載

主な仕様

・センサー 35mmフルサイズ(35.6mm×23.8mm)CMOSセンサー
・有効画素数 約1220万画素
・マウント Eマウント
・検出輝度範囲 EV-4-20
・ISO感度 静止画撮影時:ISO100-102400(拡張ISO50-409600)
・連写 最高約5コマ/秒 通常連続撮影時:最高約2.5コマ/秒
・電子式ファインダー 2,359,296ドット
・液晶 3.0型 921,600ドット
・内蔵マイク ステレオ
・大きさ 約126.9 × 94.4 × 48.2 mm
・重さ 約489g (バッテリー等を含む) 約446g(本体のみ)

コメント

このカメラの目玉は、何と言っても「ISO 409600」という高感度に対応したところでしょう!

一昔ではなく、数年前には考えられなかったような性能で、「夕暮れ時でも昼間のように明るく撮れる!?」と期待してしまいそうです。

それを実現したのは、フルサイズセンサーと、有効約1220万画素という少画素数ですね。フルサイズは一般的なデジカメに使われている1/2.3型の約30倍の面積だといわれています。ざっくり計算すると一般的なコンパクトカメラが約40万画素のセンサーを搭載したら、同程度の高感度性能になります。

さすがに現在のデジカメで、40万画素というのは少なすぎですが、思い切ってそれくらいの少画素数にすれば、この機種と同程度の高感度性能が期待できるのかもしれませんね。

以下、お遊びですが同程度の高感度性能のためにどれくらいの画素数かを計算してみました。

・フルサイズ α7S(約847mm2) 約1220万画素
・APS-Cサイズ α77II(約366mm2) 約527万画素
・1型サイズ RX100III(約116mm2) 約167万画素
・1/2.3型 DSC-WX350(約26mm2) 約37万画素

センサーの面積を計算して、画素数を求めてみると、「1/2.3型」では約37万画素という結果になりました。上の約40万画素は、それほど違わない数値ですね。

個人的には、200万画素~800万画素程度をよく使うので、「α7S」で撮影してトリミングして使えばちょうどいいかなと思いました。

ところで、高感度性能といえば、ニコンの「D4S」もこの機種と同じく「ISO 409600相当までの増感も対応」となっています。

どちらの機種が実使用での高感度画質が良好か、ちょっと気になりますね。ただし、ボディスペックも実売価格も大きく違うのでライバルとは言い難い気はしますが。

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