キヤノンは、F1.8のレンズを搭載した世界最薄モデル「PowerShot S120」など、デジタルカメラの新製品8機種を発表しました。
PowerShot S120
PowerShot G16
新製品名と発売日 ※公式サイトにリンクしています
PowerShot G16 (2013年9月中旬)
PowerShot S120 (2013年9月中旬)
PowerShot S200 (2013年9月中旬)
PowerShot SX510 HS (2013年8月29日)
PowerShot SX170 IS (2013年8月29日)
IXY 620F (2013年8月29日)
IXY 100F (2013年8月29日)
PowerShot A3500 IS (2013年8月29日)
ニュースリリースより
「PowerShot G16」「PowerShot S120」についての説明(2機種共通)
○それぞれ「PowerShot G15」「PowerShot S110」の後継機種
○AF時間は0.10秒(広角端)とキヤノンコンパクト史上最速を実現。
○撮影タイムラグは0.13秒(広角端)へと従来機種に比べ大幅に短縮。
○フル画素で最速約12枚/秒の高速連写が可能。
○新映像エンジンDIGIC 6を搭載。
コメント
G16とS120は、それぞれ順当な進化だと思います。「DIGIC6」搭載・浦面照射型センサー採用による高感度性能の向上と、動作の俊敏さの向上(タイムラグの短縮など)が主な改良点でしょうね。
動作の俊敏さについては、前機種G15も「オートフォーカスの高速化」が顕著でしたし、最近のキヤノンは「高感度性能の向上」よりもむしろ、こちらの方に力点を置いてきたのかなと思いました。
※オートフォーカスの速さ G12(0.36秒)→G15(0.17秒)→G16(0.10秒) 広角側の数値
S120なのですが、<F1.8レンズ搭載、世界最薄ボディ。>とキャッチコピーが掲載されていて、さぞかし薄くなったと思ったのですが、そうでもないようです。
確かに、その明るさというか<F1.8レンズ搭載>というくくりでいうと世界最薄なのでしょうが、従来機種S110の方が実際は薄型ですね。
※ボディの大きさ
S110(幅・高さ・奥行き)(CIPA準拠) 98.8×59.0×26.9mm
S120(幅・高さ・奥行き)(CIPA準拠) 100.2×59.0×29.0mm
レンズの明るさは、少しだけ性能向上しているわけですが、F2.0からわずか1/3段程度のスペックアップですし、シャッタースピードもほんのわずか速く切れるだけでしょうから、さほどメリットを感じません。それよりも、ボディの薄さの方に個人的には魅力を感じます。
S90~S110までは、一貫して薄型に進化していただけに、残念です。
個人的に注目したのは、「PowerShot S200」です。まさかのCCD機復活!
最初は型番からしてS120の上位機種かも?と勘違いしていたのですが、下位機種でした。
でも、画質には期待できそうですし、いいな~と思いつつ仕様を確認。
そうしたら、RAW記録ができないと分かって、一気に興味がしぼんでしまいました。
あとは、「PowerShot SX170 IS」なのですが、従来機「SX160」は単三電池が使えたのに、専用バッテリーになっていることもプチ残念です。
バッテリーパックはNB-6LHで、S120とかS110と共通なので個人的には、それほど不便はありません。むしろ、便利かも?
でも、根強い「単三電池が便利」という方々には、残念な結果かな、と思ってしまいました。
ということで、今回のモデルチェンジは期待できるところと、個人的には残念に感じたところとが入り交じっている気がしました。旧機種の方が好みだよ!という方は、在庫切れにならないうちに入手された方がいいかもしれませんね。
※公式サイトでは「S110」は、既に「在庫僅少」の表示が出ていました。
ニュースリリース
“PowerShot G16”などコンパクトカメラ8機種を発売。(2013-08-22:キヤノン)
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